「水晶の円卓」台風12号のメッセージ
台風12号は、時計回りに曲がって行く通常のルートとは真逆の反時計周りの動きで日本列島を横断した。その動きは『13の月の暦』の基本構造であるウェイブスペルと同じ巡り方であったばかりか、この台風が生まれたのは「黄色い水晶の種(12・種)」の年の「時間をはずした日」、KIN168(12・星)であった。
まるで新年に合わせて「新しい時間」への参入を促すかのような振る舞いをしたこの象徴的な台風は、交通機関にも大きな影響を与え、関西圏の鉄道の多くで運休や遅延が発生していた。その関係で少し遅れる方はいたものの、京都ワークショップに申し込まれていた方は、結果的に全員無事会場に到着された。
ランチを取るために、会場近くの店を調べてみるとfiveranというイートインコーナーのある美味しそうなベーカリーを発見。『13の月の暦(ドリームスペル)』において、「5」は「輝きを授ける」という意味合いを持つだけでなく、「銀河の第5の力」として中心にまとめ上げる(統合する)力も意味する。
直感通り、美味でオリジナリティあふれるパンを堪能できたが、住所が「役行者町377」というのもインパクトがあった。なぜなら、大阪チャクラでシンクロしまくっていた前日のKIN171(2・猿)は、KIN231のLと結婚してから5200キン(20銀河スピン)というタイミングだったのだが、「231=3×77」でもあるからだ。
そして、役行者生誕地とされる場所に建つ奈良の吉祥草寺では、毎年Lの太陽暦誕生日のG1/14に大どんと焼きがある。この情報は2015年に有楽町で行われた「飛鳥・橿原シンポジウム」で配布された資料で知ったのだが、この時の演者の一人は、ホゼと同じG1/24生まれの里中満智子先生(KIN176)だった。
ちょうど、台風12号が生まれた「時間をはずした日」に届いた情報誌(マンション管理会社が発刊しているもの)の表紙を里中先生が飾っていた事で、『天上の虹』(持統天皇の物語)の事を思い出していたので、同じ時代の役行者と繋がって来るのは、興味深いことだったのだ。
少し前の記事にLが書いている通り、「時間をはずした日」からぴったり4年と1日前の2014.7.24(KIN7=今日のサイ時間)に、Lは街中でバッタリ里中先生に遭遇して、ちゃっかり記念撮影までしている。fiveranという店名が、5人で店を始めた事に由来するのをお店の人に聞いて、新年早々良い店に入ったと思いながら会場のウィングス京都へ。
開始前に、1銀河スピン(=260キン)前のKIN172(3・人)は、何をしていたのだろうか?と手帳を調べると、何とその日は2017.11.11(KIN172)で、「世界ふしぎ発見《ピラミッドと侍》」「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」を観ていた事が判明!
前日、エジプト帰りの方の質問でシンクロしまくったインディ(KIN129)がここでも登場!しかも、11.11といえば、その5年前の2012.11.11(KIN167)に、カトマンズで「13人のグランマザー」とバッタリ会ってしまった日。なんというシンクロの仕方だろうか。
久々に岐阜から参加して下さったIさん(KIN70)と奈良から参加して下さったYさん(KIN114)によると、ぴったり6銀河スピン前のKIN172にも京都で私の暦のクラスがあって、その時以来だとのこと。後で確認してみると確かにその通りであった。
Iさんのご子息がKIN172だからよく覚えていたとのこと。やはり自分と直接関わる日付と体験が結びついていると、色々と発見がし易くなるものである。最近、身近な関係者に二人もKIN70の人がいたという驚きの事実が判明したらしいが、そもそも、ハワード・カーターがツタンカーメンの墓を発見した日がKIN70(1922.11.4)。
前日話題になった「倫理プロジェクト」の「サイ時間」で見ても、G11/4はKIN70となる(自己存在の月18日→4.18→KIN70)ので、ツタンカーメンの墓が発見された日は、KINもサイ時間もKIN70だったという事になる!だから、私にとってはIさんご自身がツタンカーメンについての次元間通路のように感じられるのだが、上記のようなシンクロが起きているという事は、ツタンカーメン回路が更に活性化しているという事かもしれない。
そしてIさんと繋がりのあるTさん(KIN39)も、実はエジプト帰り。というより、大阪に参加されていたエジプト帰りの方も含めた大きなツアーの取りまとめ役として、エジプト回路を活性化させている張本人がTさんなのだ。加えて『銀河のマヤ、聖なる時の秘密』のカバー写真のシャスタ山とも深い繋がりを持つ方である。
急に思い出したので書いておくが、ツタンカーメンの墓は、王家の谷で62というナンバーが振られており、持統天皇が始めた伊勢式年遷宮は、2013年(銀河の同期の年)に62回目の遷宮を迎えたのである(この辺りの経緯は『マヤのリズム』にまとめてある)。
ワークの後半から終盤にかけて、こうしたシェアがなされて行くにつれ、いつものように発見が発見を呼ぶ流れが生まれて来た。そして、G6/3についての話題が2連続でシェアされた所で、初参加のNさんが意を決したように口を開いた。Nさんは10数年ぶりに暦の使用を再開した方で、やはりご自分の子供についての話題をシェアされたのだが、それを聞いていたお隣のOさんが、驚いたように「もしかして◯◯さんですか…!?」と謎の言葉を発した。
それを耳にしたNさんも即座に何かを理解したようで、二人だけで何だかひどく興奮して盛り上がっている。私を含め、他の参加者は何が何だか全く分からないでいたが、ひと呼吸入れてから説明してもらって分かったのは、互いに長年ツイッターでフォローしあっていながら、ハンドルネームしか知らない関係にあった人物が、現実世界で、それもクラスが終わろうとする直前に真横に居た事に気付いた、という話であった。
もし、6/3の話題が一回しか出ていなかったら、Nさんは子供についての話をシェアしていなかっただろう。2回続いたからこそ、「これは話さなくてはいけない」という気持ちになったとおっしゃっていたからだ。
私が「13人のグランマザー」と「12人のマスター」の両方に、全く予期せず関わってしまった人間として、それを物語るのが私のミッションの一つだと感じたように、人は皆、それぞれの立場でしか経験できない事を物語る事で、より大きな物語を編み上げて行くように出来ているのかもしれない。
そして、それは共有する事によってしか生じ得ないものなのである。もし、このワークの途中で話題の流れが違う方向に行っていたら、あるいは6/3の話題が一回で止まっていたら、NさんとOさんはツイッターでの繋がりを知らないまま、たまたま勉強会で隣に座った人という関係で終わっていた事だろう。全ては共有から始まるのだ。
「12・種」の年の最終日「12・星」に誕生した台風12号は、そのメッセージを携えて、この日の未明に京都を直撃したのかもしれない。何故なら、音12(水晶)のキーワードは「協力を捧げる/普遍化する」だからだ。これを実現する最も現実的かつ効果的な手続きは、シンプルに「体験を共有する事」であり、難しい知識の獲得や複雑な計算などは別に必要ないのだ。
実際、私は、これほど強力な時間魔術は無いと思えるくらいに「共有」の働きを実感してきた。だからこそ、どのワークでもクラスでも、「とにかく何でもいいから体験や発見を共有してみてほしい」と伝えているのだ。それだけで世界観がすっかり変わるほどの体験ができるのだから。
自分以外の人を観察していても、それを直ちに実践する人はアッという間に達人レベルの時空のサーファーになってしまうし、実行までに時間がかかる人は、時空のサーファーと呼べるような状態になるのにも時間がかかるのを、見続けて来た。実践量に比例して使えるようになるのが『13の月の暦』の特徴なのだ。
「水晶の年」の「水晶の月」に開かれたFB公開グループ「水晶の円卓」は、それを誰もが試せる場である。もちろん、「13の月の暦に替える平和の運動」というアグエイアス夫妻が提唱した基本コンセプトについては、最低限理解している必要はあるが、あまり難しく考えすぎないで、とにかくやってみる事だ。
リアルな場に参加できる方は、変に知識を詰め込む前に、まず、その場に身を置いてみることから始めてみると良いだろう。私のクラスやワークでは、常にその場の体験から直に学んで行く。私自身、この20年以上いつもそうして来ている。
それと、最初に背景と要点をきちんと押さえておけば、自ら面白さを発見し続けられるようになるし、自分の内面も、人々や自然とも統合されて行く流れが生まれる。このプロセスは、他の何にも代えがたい楽しみに満ちた体験で、決して飽きることなどないのである。(D)
磁気の月12日 11・太陽 広島原爆から73年の日に