「0.0フナブ・クの日」とマヤ暦の関係

13の月の暦 時空のサーファー

「0.0 フナブ・クの日」とは?

昨日は、『ドリームスペル(13の月の暦)』の260日暦(ツォルキン)でKIN231(10・猿)、365日暦で「銀河の月22日(8・22)」だった。一方、古代マヤ遺跡の記録とも整合するマヤ暦では、3チクチャン(KIN185相当)。では、グレゴリオ暦の閏年にのみ生じる調整日である今日2/29は、どうなるのだろうか?

数え方の背景を知っておく事が重要なのは言うまでも無いが、まずは、現状、実際に行われているやり方で、昨日から明日までの3日分を、グレゴリオ暦(G)、ドリームスペル(D)の365日暦、260日暦、マヤ暦で追ってみる。

尚、現在もメソアメリカで使われている(遺跡の記録と整合する)マヤ暦は260日暦のみであり、(本来の)マヤ暦のツォルキンには、ドリームスペル(13の月の暦)ツォルキンのような通し番号は存在しないが、便宜的にKIN○○相当と記しておく(世間に蔓延しているのは、後述する通り「偽マヤ暦」なので要注意)。

★G2/28
D365日暦 銀河の月22日
D260日暦 KIN231(10・猿)
マヤ暦   3チクチャン(KIN185相当)

★G2/29
D365日暦 0.0フナブ・ク
D260日暦 0.0フナブ・ク
マヤ暦   4キミ(KIN186相当)

★G3/1
D365日暦 銀河の月23日
D260日暦 KIN232(11・人)
マヤ暦   5マニク(KIN187相当)

整理すると、グレゴリオ暦閏日(2/29)に、ドリームスペル(13の月の暦)は、時間を一時停止させ、マヤ暦はかまわず数え続けるという事だ。では、G2/29生まれの人に、ドリームスペル(13の月の暦)での誕生日や誕生KINは無いのだろうか?

まずグレゴリオ暦だけで考えてみれば良い。そもそも、2/29生まれの人が4年に一度しか年を取らないなどという事は(生物学的に)ありえず、閏年以外は、2/28か3/1のどちらかを誕生日として祝っているはずだ。

これと同じで、「0.0フナブ・ク」の日生まれの人も「銀河の月22日」か「銀河の月23日」のどちらかを、誕生日として”選び”、生まれた年のその日付に対応するKIN(例えば今年ならKIN231かKIN232)を「銀河の署名(誕生キン)」として”選ぶ”、ということになろう。

「時間をはずした日」生まれの人や、真夜中0時(前後)生まれの人も同様に考えれば良いだけで、全ては「誰かが”仮に”決めたルール」の中で生じている事なのだと分かっていれば、自由に発想できるようになる。

さて、視点をマヤ暦ツォルキンに移してみよう。こちらは、何事も無かったかのように普通に日付を数え続けている。グレゴリオ暦が誕生する遥か以前から、メソアメリカでツォルキンを使い続けて来た人々にとっては、グレゴリオ暦の事など一切想定する必要は無いのだから、当たり前と言えば当たり前である。

本来は、『ドリームスペル(13の月の暦)』もマヤ暦と同じように、グレゴリオ暦の閏日など考慮せず、そのままカウントし続けると、「白い電気の魔法使いの年」(1995.7.26〜19967.25)の資料の中で、以下の通り、はっきりと述べられている。

”2月29日は、グレゴリオ暦の機能であり、13の月の暦の中には存在しません。地球の現在の回転によって集積させれるこの余剰分の日は、その代わりに52年ごとに特別な13日の「時間をはずした日」で調節されます。これが意味することは、1996年2月29日は、余剰の「時間をはずした日」で、260日の銀河スピンにも、13の月の暦にも登録されていません。この日は、「0.0フナブ・ク」として登録されます。”

しかし、『ドリームスペル』マニュアルには、「注意:2/29は数えません。それを省いて次に進みます。」としか書いていないので、当初は「0.0フナブ・ク」という名称は無く、閏日の処理についても、あまり考えられていなかったのかもしれない。それは『13の月の暦説明書』(PAN十勝)P68に、以下のような書き方がされていることからも伺い知る事が出来る。

”こんどの銀河の月の22日と23日のあいだに、惑星キンは、もうひとつの<時間をはずした日>を祝う事ができ、その日は、暫定的に<0.0フナブ・ク>として知られます。2000年には、グレゴリオ暦は、過去のものとなり、もはや閏年は問題とされることはないでしょう。”

つまり、グレゴリオ暦から「13の月の暦」へのシフトが完全に完了してしまえば、この問題は消失すると書いてあるのだ。実際には、アグエイアス夫妻が思い描いていた通りの流れにはなっていないため、その後も、暫定的なはずの<0.0フナブ・ク>を数え続けている、というのが現在も続いている状況である。

同時に、ドリームスペル(13の月の暦)は、12:60の象徴であるグレゴリオ暦からのシフトを重要視しているが故に、その橋渡し期間での混乱を避ける目的で(元旦がG暦7/26で固定され他の日付の関係性も変わらないように)、<0.0フナブ・ク>を入れ込んでいるとも言える。従って、<0.0フナブ・ク>という暫定処置をしている(人々がG暦と13暦を併用している)間は、上記の”52年ごと特別な13日の「時間をはずした日」で調整”という本来のやり方は、行われない事になる。

また、当初、アグエイアス夫妻の資料の殆ど全てを翻訳され、最も密に連絡を取られていた高橋徹さんの著書『銀河文化の創造「13の月の暦」入門』には、以下のような文章もある。

”<0.0フナブ・ク>の日は、神聖暦の260日の中に対応する〈銀河の通路〉(13の銀河の音程と20の太陽の紋章の組み合わせ)を持ちません。現時点では、前日の銀河の月22日の〈銀河の通路〉がそのまま続くという見方をしています。”

つまり、2/29は2/28の延長として、365日暦も260日暦も前の日のものを2日続けて数える、という事だ。私が、この暦に関わり始めた当初は、確かにそのように教わった記憶がある。ただ、これはあくまで、直接誕生日が関わらない人に向けた一般的見解であり、誕生日が関わる人に向けては「前後の日付のどちらかを当事者自身が選び取れば良い」旨、同書の中で述べられている。

以上、出典を確認しつつ細かく書いてきたが、要は、グレゴリオ暦との関係性を一定に保持するために、暫定的に生み出されたのが<0.0フナブ・ク>だ、ということである。

私が、著書の監修を担当させて頂いたカール・コールマン氏などは、「こんな暫定処置が入ったツォルキンでは宇宙と共鳴できない」等と、『ドリームスペル(13の月の暦)』をかなり否定的に捉えている面があったが、私自身の20年以上に渡る体験から言わせてもらえば、コールマン氏の言い分は、「マヤ長期暦の終わりは2011年10月28日だ」と言い切っていた彼の仮説同様、信用するに足るものでは無い。

むしろ、この暫定処置によって驚くべきシンクロ体験が出来ている、というのが私の実感である。その証拠は、これまでに出版している拙著やシンクロニック・ダイアリー、メルマガに延々書き述べて来ている通りである。このことは、「仮設のルール」であっても、「本質と繋がる仕組み」があれば、使用者のリアリティに大きな変化をもたらす可能性が高い、という重要な示唆を含んでいる。

しかし、こうした暫定処置の背景も知らずに、「鏡の向こうがどうだ」とか「黒キンだこうだ」などと騒いでいる人々に比べたら、コールマン氏の方がずっと誠実かもしれない。なぜなら彼は、ドリームスペル(13の月の暦)とマヤ暦の違いを、はっきり認識していたからだ。

ドリームスペル(13の月の暦)を都合よくパクった(後付け解釈まみれの)「偽マヤ暦」とセットになった資格認定商法にまんまと乗せられて、「運命は決まっている」なんて考えている人々は、こういう閏日処理についても、もっと真面目に考えてみた方がいいだろう。そうでないと、いつまでも「いいカモ」のままである。

最後に、今日、銀河の月22日の「サイ時間単位」に注目しておきたい。「銀河の月22日」つまり「8・22」のサイ時間単位は、常にKIN164、つまり2013年7月26日「銀河の同期」と同期している。もし、『銀河文化の創造』に書かれているように、明日G2/29も「前日の延長」として数えるのなら、「銀河の同期」に通じる「サイ時間」が2日続くという事になる。

これは、「暫定処置」から生まれた実にマジカルな現象だと私は思う。そして、こうした采配にこそ、銀河知性の絶妙な働きを感じる。今回のこの気付きから、<0.0フナブ・ク>の日は、2013年7月26日以降も「銀河の同期」ポイントへとアクセスできる、重要な窓口(の1つ)なのではないかと、私は思っているのである。

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この記事は4年前に「シンクロニック・ダイアリー」に書いたものをベースに、具体例の日付など一部を2020年バージョンに差し替えたものです。(D)

銀河の月  0.0フナブ・クの日

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