■クリカのボランティア 

〜国と文化を奪われ、貧困状態にあるチベット難民の子供たちの教育支援を行っています。チベット文化はチベット仏教に根ざした慈悲の文化です。支えているつもりの私たちが、いつも子供たちに支えられているのを感じます。どうぞ子供たちの未来を一緒に応援してください。

2008年より、ネパール国カトマンズのマナサロワール・アカデミー学校(生徒総数約550名/3才~14才)に通うチベット難民の子供たちに奨学金を支給する活動を行っています。支給期間は、入学から卒業まで。難民である彼らのバックグラウンドは一人一人異なり、それぞれとても厳しいものです。親たちの世代もチベット本土で充分な教育を受けてはいません。子供たちには、人生のスタートの時に最高の学校に行けるチャンスを手にしたことを最大限に活かして、自分の人生を切り開いてゆける強さを身につけて行って欲しいと願っています。

私たちは、日本の里親として奨学金支給の責任を持ち、子供たちの成長学業を見守り応援します。機械的にお金を送るのではなく、原則として年に一度マナサロワール・アカデミーを訪ね、互いの顔が直接見える交流を行っています。現地に事務所はありませんが、ネパール在住の道友の協力を得て、普段から密なコミュニケーションを保っています。

■支援先はマナサロワール・アカデミー校

〜校長自らも、10才の時にヒマラヤを超えて逃げて来たチベット人亡命者です。

マナサロワール・アカデミー(在ネパールのボダナート/1999年創立)を通じて子供たちの教育支援を行っています。創立者の1人であるTsultrim Sangmo校長は、自らも10才の時にヒマラヤを超えチベットのカム地方から亡命し、そこで初めて教育の機会を与えられました。ダラムサラのチベット子供村(TCV)で学んでいた当時から、自分と同じ境遇の子供たちの為に、将来学校を創設し教え助けることが彼女の人生の目標でした。

学校のある世界遺産の街ボダナートは、古くから仏教の聖地であり、ネパール有数のチベット人居住区です。マナサロワール・アカデミーでは、チベットの言語や文化芸能、そしてチベット仏教を土台に置く教育が行われています。亡命の地にあって、自分たちの文化やアイデンティティを保持して行くのは簡単な事ではありません。それでもなお、希望と誇りを持ち、それらを守って行こうとする校長の姿勢に私たちは大きな感銘を受けました。私たちが訪れたどの学校よりも、生徒たちが明るく輝いていたことが、この学校を支援先に選んだ最大の理由です。

■運営について
100%ボランティアで行っています。皆さまからお預かりする寄付は、必要諸経費を除き全額子供たちの教育支援のために使うことができます。

■支援/寄付
〜チベットの子供たちの未来を、私たちと一緒に応援してください。
この活動は、皆さまからの支援によって支えられています。チベットの子供たちの未来の為に、どうぞ力を貸してください。ご支援の方法は2通りあり、ご自由にお選び頂けます。

A)特定の子供の里親になる。
月々4,000円/年間48,000円(授業料、教科書代、給食費など、学校生活に必要なものを全て含みます)
マナサロワール・アカデミーに通う特定の子供の里親になってください。里子のケースヒストリーと学校の成績表等の情報を共有させて頂きます。手紙等の交流を通じて里子を応援し、一緒に成長を見守ってください。

B)子供たちと学校全体を支える。
〜寄付に何ら設定はありません。おいくらからでもご自由に賜わります。マナサロワール・アカデミー全体の運営費用として活用させていただきます。毎年のネパール訪問時に、日本から文房具、遊具、衛生品などを現地に届ける活動も行っています。

・ご関心のある方は「チベット支援」とタイトルをお付けになりメールでお問合せください。
・お預かりした寄付金は、諸経費を除き全額支援金にあてられます。

■クリカ チベットサポート沿革

■2004年秋:ダラムサラ訪問(チベットサポートグループKIKUのツアーに参加)。『TCV(チベット子供村)』、『チベット亡命政府・教育省(Department of Education)』等を訪ね、教育省(当時)代表のカルマ・ゲレク・ユトク師から「モデルスクール」開校への強い必要性を直接伺う。(モデルスクールとは、仏教をベースとした、チベットの伝統的な価値観に基づく新しい教育を行う学校。)
■2004年・2005年:NPO天真会3Hスカラーシップ様から連続してチベットの子供たちのための寄付をお預かりし、「モデルスクール」開校運営費用として、全額をダラムサラの『チベット亡命政府・教育省(Department of Education)』に送金。(送金は、チベットサポートグループKIKUに託して数回行う。)
■2006年秋:継続的なボランティア活動を行うため、在日チベット人の友人たちにも意見を求めながら、支援先の候補をネパールのチベット難民の子供達に絞る。
■2007年秋:現地リサーチのため、ネパール各地のチベット人学校、チベット難民キャンプ、難民支援センターなどを訪問。現場を持つ教師たちにも直接インタビュー。帰国後、支援先を決定。
■2008年春:11名の子供たち(マナサロワール・アカデミー4名、ガリ・アソシエーション紹介7名、計11名)の教育支援スタート、現在に至る。2024年2月現在、16名の子供達を支援中。

設立以来、多くの方々の篤いご支援のもと子供達への継続的な教育支援を行っている。毎年現地を訪問(2011年を除く)し直接の交流を深めている。支援先は、教育内容と運営方法の信頼性の高さから、ネパールのマナサロワール・アカデミーに絞っており、2012年には校舎取得用の資金寄付にも協力、2015年の大地震の際には、被災した父兄たちへの支援を行った。2020年以来、コロナ禍により収入を絶たれ困窮する家庭に対しても食糧支援を行っている。2024年ネパール大洪水に対しても現地道友のNGOを通じて直接の支援を継続的に行なっている。