ビルマのゼロファイター井本さんに会う

ミャンマーの少数民族の統一団結させ、ミャンマー政府と対等に和平交渉を実施させた「ビルマのゼロファイター」こと井本勝幸氏による「ミャンマーに眠る日本人戦没者の遺骨収集活動について」の講演を聞きに行った。

主催のミャンマーレストラン「ゴールデンバガン」に問い合わせた時点では満席だったのが、直前にキャンセルが出たとの事で参加が可能になったのだが、行けて本当に良かった!

西安(長安)華厳寺にLが奉納した般若心経。ミャンマー和紙で書かれている。

井本さんとは、チベットサポート関係の流れからご縁ができて、Lがミャンマー和紙の事でお世話になっていたので、いつかお会いしたいと思っていたのだ。

およそ1時間の講演は、非常に密度が濃く意義ある内容で、井本さんの行動力と創造的な前向きさは、前夜たまたま観た映画『海賊と呼ばれた男』の主人公・国岡鐡造の印象とほとんど丸被りであった。人の心に希望の火を灯すような人物が、実際に目の前にいる事に驚きを禁じ得なかった。

質疑の最後で出た「色々な立場の人と打ち解けて仲良くなる一番のコツって何ですか?」という問いに対して、「相手と同じ目線になって、相手と一体になることですね」と答えられた事にも感動。実践者による本質を突くひと言は、何より力がある。

もう一つ驚いたのは、講演会終了後、50人ほど居た会場の中で、FBでしかやり取りしていないLを見つけて井本さんの方から声を掛けて下さった事。やはり何かにパッと気付かれる感覚も鋭いのだろう。お会い出来た事と、素晴らしい講演に対して感謝の気持ちを伝える事が出来たのが嬉しかった。

懇親会で頂いた「ゴールデンバガン」のミャンマー料理は、納豆などの発酵食品が中心で、どれも素晴らしく美味しかった。オーナーのモモさんはシャン族のご出身で、蓮をデザイン化したロゴ(みよこみよこさん作)の入った名刺を見て「いいですね!モモはシャン族の言葉で蓮の花のことなんです」と教えて下さった。

せっかくなので、『海賊とよばれた男』に関するメモもしておきたい(Wiki情報を参考にした)。
・出光興産創業者・出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の一生を描いた映画
・出光佐三は宗像(赤間)出身で、宗像大社の再建に貢献した事で知られる
・沖津宮のある沖ノ島祭祀遺跡の調査発掘に際しては国に働きかけるなど尽力している
・皇室を極めて篤く崇敬したので死去した際に昭和天皇が「出光佐三逝く 三月七日 国のため ひとよつらぬき 尽くしたる きみまた去りぬ さびしと思ふ」と詠んだ

映画はそれ自体感動的な内容だったが、ぴったり5週間前のG8/25(KIN199)に初めて宗像大社を参拝した立場でこういう背景を知ると、それ以上の何かを感じてしまう。

G8/25(KIN199)に宗像大社にて

しかも、今月「電気の月」は『13の月の暦』と易をつないだ銀河ツール『時間の法則の20の銘板』の数え方だと、KIN16=昭和天皇の誕生キンに対応していて、井本さんは今上天皇(KIN234)と同じG12/23生まれ。今日は、まさにそのKIN234だった。

講演会の会場は東長寺檀信徒会館で、8/27(KIN201)に立ち寄った福岡の東長寺(空海ゆかりの寺)と直接関係はないようだが、名前が完全シンクロ。『海賊とよばれた男』には、『空海-KU-KAI-』で空海役を演じた染谷将太も登場していたり、不思議と色々絡んでいる。

加えて、井本さんは太宰府のご出身。8/26(KIN200)には、出来たばかりの志賀海神社宝物展示室で、Lが奉納した「君が代」に再会を果たしたのだが、私達が初めて太宰府天満宮を訪れたのは、その書と私の剣武を志賀海神社に奉納する直前の2017.3.19(KIN195)の事であった。

出雲大社に剣武を奉納してから1スピン後のKIN195に太宰府天満宮にて

この辺りの事は、新刊『「天地人々ワレ一体」宇宙ととけあう究極の心法』にも記してあるが、志賀海神社の宮司は、現在、太宰府天満宮の宮司と兼任であることもメモしておきたい。

もともと別な記事を書いている途中だったのを後回しにしてこの記事を書く事にしたのは、それだけ井本さんの存在とお話にインパクトを受けたからだが、夜になってもう一つ大きな驚きがあったので、それについても少し記しておきたい。

偶にチェックする「世界ふしぎ発見」という番組は、私達の旅や行動と異常にシンクロ率が高く、わざわざ『シンクロニック・ジャーニー』にもその事を書いている位なのだが、今日のタイトル「玄奘三蔵の足跡を追って」を目にした時は、何だこれはーっ!と声を出してしまった程だった。

 

何故なら、今日、私は井本さんの講演会に行く際、移動時に目を通そうと、図書館から借りている玄奘三蔵著『大唐西域記』をバッグに入れて持ち歩いていたからだ。20年以上共時性世界を生き続けている私でも、ここまでドンピシャだと流石に驚く。世に本は無数に存在していて、「世界ふしぎ発見」の取材先だって無数に存在するのだ。

しかも、私は1週間前に「国の禁を破って旅に出た僧侶が、その資金をどうやって調達し、旅を続けられたのだろう」という疑問をツイートしていたのだが、今日、番組の中でその答えが示されていたのだ。曰く、玄奘はそのプレゼン力で各地の支配者を味方にして協力させたとの事。

結局、出光(國岡)さんも、井本さんも、玄奘さんも同じで、熱い想いをそのまま行動に移し、人を感化する力があったという事に尽きると思う。もちろん、先見の明があったり、ぬかりなく準備をしたり、創造性や柔軟性があったりもしたのだと思うが、やはり「熱さ」と「共感できる夢」こそが鍵なのだと、短期間に3つのケースを一度に見て思った。

やりたい事が分からないとか、何かモヤモヤしている人は、まず、井本さんのような方に直に会ってみたら良いと思う(日本経済大特命教授にも就任されたばかりなので機会はあるはずだ)。『ビルマのゼロ・ファイター』を読んで予習してから…なんて言う前に、まず会ってみようと思う人にこそ面白い未来は訪れる。(D)

電気の月10日 13・魔法使い(KIN234)

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