月の月の聖なる階段を登る
イタリア・ローマに保存されている「聖なる階段」をご存知ですか?
13の月の暦では、昨日から月の月に入りました。イラストレーターのみよこみよこさんと、我々クリカのコラボ作品、13の月の暦 《TIMESCORE》 月の月のイラストは、ハイハイで階段を登る魔法使いの赤ちゃん。
この可愛い卓上カレンダー《TIMESCORE》のイラストには、ファンタジックな世界に誘う13の物語が背景にあるのですが、特に今月の作品は、私(L)にとってスペシャルな感覚を引き起こします。
私はもともと階段フェチ(笑)。一段一段登るごとに世界の観え方を劇的に変えてくれる「階段」という装置が大好きで、世界の階段にまつわる本をコレクションしているほどですが、月の月のイラストは、私に「スカラ・サンタ(聖なる階段)」を思い起こさせます。
「スカラ・サンタ」は大理石でできた28段の階段。キリストの処刑を命じたローマ総督、ポンテオ・ピラトのエルサレムの官邸にあったもので、キリストが十字架刑を命ぜられる直前にその階段を登ったとされています。そしてその階段を後(326年)に、クリスチャンであるコンスタンティヌス帝の母・聖女ヘレナが、エルサレムからローマに移設させたという由来を持ちます。
この階段は、十字架刑を言い渡された裁判の日にキリストが登った階段ゆえ、普通に立って歩いて登ることは許されていません。一段一段、膝をつきキリストを思い、祈りを捧げながら時間をかけて登って行くのです。まさに《TIMESCORE》のイラストの魔法使いの赤ちゃんのように。
AFP通信のニュースによれば、『階段は1723年、保護を理由に木の板で覆われたが、今回の一般公開で初めて板が取り外された。(2019年)4月11日から6月9日までの限定公開で、その後は再び木の板で覆われる予定だ。』ということで、今年は何と約300年ぶり(!)にオリジナルの大理石が出現したことになります。二子玉川のTime and Spaceでは、その頃ちょうど『タイムスコア展』も開催中でしたから、このタイミングには今更ながら驚きます。(オリジナルの大理石階段の由来と限定公開についてはこちら。すでに階段ステップには、木のカバーが再設置されていることでしょう。)
ちなみに「時間の法則の20の銘板」の数え方では、今月はKIN28に相当します。聖なる階段も28段で、13の月の暦ではひと月が28日ですから、月の月の1日1日が聖なる階段の一段一段に相当する。そんなイメージを膨らませて、時間も空間も豊かで聖なるひと月を過ごしてみたいと思いました。階段を上りきったその先に何が待っているのか、新しい冒険にワクワク思いを馳せながら。(L)
★13の月の暦 《TIMESCORE》についてお知りになりたい方は、「みよコロニー」さんのサイトへどうぞ。ご入手先の記載もあります。
月の月2日 4・夜(KIN43)
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