柔らかさと多様性
自然なものの特徴とは何だろうか?
「自然」の魅力に引かれ続けて来た私は、ずっとそれについて考え続け、観察を続けて来た。ある意味、この人生、それしか考えて来なかったと言っても良いくらいだ。
それだけに、簡単に結論が出るようなものではないのだが、これが抜けていたら「自然」ではないだろうと思えるのは、「多様性」と「柔らかさ(柔軟性)」だ。
人は、この2つが心身ともに揃っている時に健全な状態にあると思うし、集団(巨大組織から小さいグループまで)についても大体同じ事が言えると思う。私が「13の月の暦」と「天真体道」を続けているのも、「多様性」と「柔らかさ」を促す働きがあると感じられるからである。
実際、どちらも”本来のやり方”で継続すれば、心身も発想も柔らかくなるし、様々な角度から物事を捉えることが出来るようにもなる。そういう実用性や変化の楽しみがなければ、私も20年以上続けるような事は無かっただろう。
ちょうど、先週行われた剣武天真流演武会「2018大剣祓い」のダイジェスト動画がUPされたので、そちらを見て頂ければと思うが、武道の団体でこれだけ多様性に富んだ内容の演武会も、珍しいのではないかと思う。
初めて見に来て下さった方は、「想像してたのと全然違っていて、いい意味で驚かされた」「すごく面白かった」といった感想を伝えて下さったが、確かに一般的な「武道の演武会」を想像していたら、そういう感想になるのが自然だ。
しかし、「大剣祓い」は、普段の稽古の成果を発表する年一度の演武会であり、エンターテインメントを目的にしている訳ではない。ただ、音楽の使用も演出も、原則、各グループに任されている関係で、結果として、様々なスタイルの演武が生み出されているのだ。
だが、何より観て頂きたいのは、青木宗家の動きとその存在感だ。映像の終盤で、圧倒的に柔らかく大きな表現をしている人物が御歳82歳と知れば、「柔らかさ」とはどういう事を指しているのか分かって頂けるかと思う。
やはり、私が魅力を感じるのは、「柔らかさ」と「多様性」に満ちた自然存在なのだ。形を持った存在として、それを表現すれば「天真体道」になり、時間(暦)で表現すれば「13の月の暦」になる。
その両方を一度に体験できるスペシャルな機会が週末に大阪でやって来る(→クリック)。一度きりのこの波をキャッチできるかどうかも、「柔らかさ」と「多様性(視野の広さ)」にかかっている。(D)
電気の月6日 9・犬(KIN230)
*カバー写真は天真会のFBアルバムよりお借りしました
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