マヤ暦「時間をはずした日」の過ごし方

グレゴリオ暦の7/25は、『13の月の暦(ドリームスペル)』での大晦日にあたり、「時間をはずした日」または「緑の日」「銀河の自由の日」などと呼ばれる。

しかし、普段から比較検証をする習慣が無く、何でも鵜呑みにしてしまう情報弱者と、様々な目的で意図的に偽情報を垂れ流す人々によって、日本では「時間をはずした日」を「マヤ暦の祝日」のように認識し、勘違いする人が増えてしまった。

そこで今回は、この日付が定義された原資料からの引用を交えて「時間をはずした日」についての情報を整理しておきたいと思う。ただし、「マヤ暦」と「13の月の暦」について、どこがどう違うのかを認識していない方は、先に進む前に【13の月の暦とマヤ暦の違い】で概略だけでも掴んでおくことをお勧めする。

という事で、まずは1990年に発表された原典『ドリームスペル』の用語集から【緑の日】の解説を引用してみよう。

”常にグレゴリオ暦の7月25日に対応する。これは銀河太陽年を52年周期と同期させるため。13の月から独立する緑の日は、銀河の自由の日や時間をはずした日として知られている。”

次に、アグエイアス夫妻による『13の月の暦・説明書』(「13の月の暦」で銀河時間の流れに乗る)から何箇所か引用してみる。

”緑の日(時間をはずした日)は、プラスワンの要素です。プラスワンの要素は、四次元の時間のスプロケットが新しい色彩に365日ごとすべりこむようにさせるものです。”

”13の月は、太陰太陽年の365番目の日を週の外に置くことで、52週間の完全さを尊重します。この曜日がない自由の日は、7月25日に祝われ、その日は土曜日でも日曜日でもなく、真に時間の外にある日なのです。”

”時間をはずした日は、52週間が364日であるという事実に従っているものです。毎日、毎年、曜日の規則性を維持するために、時間をはずした自由の日が導入されています。あらゆる人間のシステムが時間をはずした日を順守することは、歴史の魔法を休止させ、人類をもともとの統治へと解き放つことに大きく貢献します。”

”時間をはずした日を達成することは、人類が平和への可能性を前代未聞の形で体験することなのです。”

説明書は、1992〜1993年頃に書かれた資料の合本で、『ドリームスペル』よりはやや詳しい説明がなされているものの、表現として分かり易いとは言い難い。しかし、伝えている趣旨はいずれも同じで、おおよそ以下の3点に集約されるのではないかと思う。

(1)365日暦と260日暦を綺麗に同期させるための日
(2)52週間の曜日と日付を常に一定に保つための日
(3)曜日と連動するルーチン的な時間から自由になるための日

ということで、暦としての機能的な側面を除外すれば、(3)の「ルーチン的時間から自由になるための日」というのが、「時間をはずした日」の最もシンプルなイメージと言えそうである。

ただ、1997年に発表された銀河ツール『時間の法則の20の銘板』では、52週間に渡って記録し続けた暦情報を「時間をはずした日」に火にくべて燃やすよう記されていたりもする。「無我と惑星マニトウの覚醒を祝って行われる」という記述からは、「エゴを手放すことで、地球の大霊の覚醒が促される」というコンセプトも見えて来る。

他にもまだあるかもしれないが、「時間をはずした日」に関して提唱者たち当人が抱いていたイメージは、おおよそこのようなものであったという事は整理できたかと思う。「解放」と「祝う」がポイントになっているようだ。

実際、1997年(青い自己存在の嵐の年)の「時間をはずした日」を、アグエイアス夫妻と共に過ごした私は、彼らが参加者と共に、早朝、静かな瞑想の時間をとったり、日が高くなってからはお祝いのダンスを踊ったりするのを目にしているので、このイメージに大きな狂いは無いと思う。

もともと「◯◯でなければならない」「〜であるべき」という制約が殆どないのが『13の月の暦』の特徴なので、難しく考えすぎず、各自のイメージのままに、その日を過ごせば良いのではないだろうか。グレゴリオ暦的には平日の1日。あえて休暇を取るというやり方もあれば、仕事をしながら「心の中で時間をはずす」というやり方もあるだろう。

権威に決めてもらうという12:60的な流れから、自分で(心の声に従って)決める13:20的流れへと移行するための暦なのだから、自分にしっくり来る「時間のはずした日」の過ごし方をすればいいのである。

私達は、ちょうど天真体道瞑想クラスを行う予定になっていたので、その場を「時間をはずした日の瞑想」の機会にする事にした。何かピンと来るものがある方ならどなたでも歓迎なので、こちらから申込みをして頂ければと思う。

また、今日は年内最後の「水晶の円卓の日」でもあるので、各自が抱く「時間をはずした日」のイメージや、これまで実際にどう過ごして来たのかを、FBグループ「13の月の暦」水晶の円卓でシェアしてみるのも面白いかもしれない。

最後に注を一つ。今回のブログタイトルも、勘違いしている人々の目に触れるよう、あえて間違った表現にしてあるのは言うまでも無い。「マヤ暦の時間をはずした日」という言い方や書き方をしている人は、情報の真偽に対して無頓着であるか嘘つきのどちらかで、いずれにしても信用度のあまり高く無い情報発信者である事だけは確かである。ご用心あれ。(D)

宇宙の月28日 12・人(KIN12)

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