剣武天真流「全集中のスイカ割り」がTV放映へ

テレビ番組の企画に協力してもらえないか？という打診が天真会事務所に入ったのは、コロナの影響で稽古会場が使用できない状況が続いていた昨年5月下旬の事だった。

バラエティ番組の「スイカ割り企画」と聞いて、面白おかしくする事しか考えてないような世界の話だからな〜と、当初はあまり真面目に考えていなかったのだが、制作サイドによると「武術の達人がスイカ割りに真剣に挑戦したらどうなるのか？」というコンセプトとの事で、ディレクターの方からのメールには以下のような事が書かれていた。

・コロナ禍の中、テレビなりの新発見や技の凄さなどをスイカ割りを通して垣間見れたらという期待
・様々な世界の達人に挑戦していただきたい
・気や剣の技を用いれば、一般の人よりも成功率があがるのでは？スイカの割り方も美しいのでは？

この業界、最終的にどういう扱いになるのかは編集されて番組になってみないと分からない話だが、少なくとも制作側の姿勢はおふざけでは無さそうだった。しかも、実際にトライするのは剣武天真流本部正師範5名（私もその一人）だと言う。青木宗家が膝の手術をされた直後だった事もあり、お鉢が回って来た（回して頂いた）という感じであった。

その後聞いた話によると、4月から始まる予定だった新番組「これって私だけ？」の放映がコロナでズレ込んで7月から始まるので、その最初か次くらいの回に間に合うよう撮影したい（シーズン的にもスイカ割りの季節）という事と、スイカ割りの条件も色々アレンジ可能だとの事だった。

そこで、まずは色々とアイディアを出してみようという事になったのだが、実際のところどんな絵が撮りたいのかが今一つよく分からず、とりあえず思いつくまま５人で意見を出し合ってそれをディレクターの方に伝え、後は現場で相談しながら、みたいな話になった。

しかし、本部正師範全員が集合できるタイミングや制作側の進行の関係（他グループにも依頼していた模様）もあって、当初予定されていた撮影日はかなり先に伸びて、結果的に2020.7.6（KIN99）と決まった。

直前に「スイカ割り公式ルール」なる条件下で行う事を知らされ、「割り方以前に、スイカに到達できるのだろうか？」という不安が頭をよぎったが、ダライ・ラマ法王の誕生キンでもあるKIN14から始まった「白い磁気の魔法使いの年」の、法王の85歳の誕生日当日が撮影日となった事で、私は「まあ何とかなるだろう」と楽観的な気分で当日を迎えた。

ロケ地は中央道の相模湖インターから少し山合いに入ったキャンプ場。717（7・地球＝地球の主の日）ナンバーの車でそこに向かう途中通過したJR藤野駅は、2004年にホゼ・アグエイアス博士来日ワークショップが行われた時に（確か）3日間通った懐かしい場所。だが、残念ながらお天気はスッキリせず、ロケ地に到着しても雨が降ったり止んだりを繰り返していた。

ロケ当日、中央道より

ほぼ半日に渡った撮影現場では、自分たちが想像していたよりもずっとドラマチックな展開が待ち受けていたが、これは実際に番組を見てのお楽しみという事で、今回は放映に至るまでの長い道のりについてだけ、まとめておきたいと思う。

ロケ地からの帰路、敬愛する作曲家エンニオ・モリコーネ（KIN186）の訃報を知った。『ニューシネマ・バラダイス』を始めとする多くの傑作でコンビを組んだジュゼッペ・トルナトーレ監督（KIN99）の誕生キン、そしてダライ・ラマ法王の誕生日に旅立つとは流石だと思ったが、その日にこの撮影も行われた事で、記憶に残る1日となった（と過去記事にも書いてある）。

当初は、7月中、遅くとも8月初旬には放映されるとの事だったので、剣武に関心を持って下さっている身近な方には「放映が決まったらお知らせしますね」と伝えていたが、複数の制作会社が関わって編成されている番組らしく、結局、何やかんやで放映日が確定しないまま夏が過ぎ去ってしまった。

その後も音沙汰が無かったので、「これはもうお蔵入りかな」と思っていた年末12/28（KIN14）、「年明け放映の可能性が出てきたので最終的な年齢確認を」という連絡が入った。年が明けてからでないと確定かどうか分からないとの事だったが、KIN14から始まったの年のダライ・ラマ法王（KIN14）の誕生日が撮影日だっただけに、このタイミング（法王の生誕120銀河スピン）で連絡が入ったのは「確定」のサインだと私には思えた。

しかもこの日は、『劇場版鬼滅の刃無限列車編』が19年ぶりに日本歴代興行収入1位を更新した、というニュースが世間を賑わせていた日（＆竈門禰豆子の誕生日）。主人公たちが「剣」の名手でもあるこの漫画の止まらない勢いは、コロナで沈みまくっている日本人の心と経済を、独走状態で盛り上げ続けている。これだけ剣術が注目される条件整っていたら、冬のスイカ割りであろうと放映される可能性は高い。

果たして年明け1/13（KIN30）、ついに翌週の1/19（KIN36）に放送が決定という報が入った！KIN119から始まった「青い月の嵐の年」のG1/19。KIN36（10・戦士）は、剣の達人で明治天皇（KIN259）の侍従も務めた山岡鉄舟の259回目の銀河の誕生日！

11/1（KIN217）に明治天皇を祀る明治神宮が創建100周年（→創建キンはKIN117＝UFOの日のキン）を迎え、明治天皇生誕236（=118×2=59×4）銀河スピンに当たっていた12/13（KIN259）に参拝した折、引いたおみくじが「17」（赤い地球）で、タイトルが「日」だった事（鬼滅の「日輪刀」や「日の呼吸」とシンクロ）なども含め、全てが見事に共振している。

私が剣武の稽古を始めたのは、鉄舟の命日1888.7.19（KIN32）からぴったり121年後の2009.7.19（KIN257=10・地球）。そして、剣武天真流について詳しく触れている『天地人々ワレ一体』のP196~197にも、鉄舟の言葉をそのまま引用させてもらっているだけに、このタイミングでの放映には特別な嬉しさがある。

しかし、更に驚かされる出来事がLの誕生日でもあった1/14（KIN31）にあった。その日の夜、スマホでヤフーのトップページを開いたら、「テレ朝系「これって私だけ？」半年で終了　19日の2時間SPが最終回」というイトルが目に飛び込んで来たのだ（下にスクショを添付）。半年前（番組が始まった頃）に収録したものがやっと放映されると知った翌日の事だけに、驚きは倍増だった。