チベットサポートご報告(2020.秋)

NPOクリカよりご報告?2020.秋(2020.10.19 里親様へのお便りをこちらに転載いたします)

日頃よりチベットサポート活動にご厚情を賜り心よりありがとうございます。コロナ禍の中ではございますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

★さて、2007年以降、毎年秋11月に、サポート中の子供達に会うためネパール(カトマンズ)のマナサロワール・アカデミーを訪問して参りましたが、今年は残念ながら断念せざるを得ない状況となりました。

★現在(2020.10)ネパールに於いては、感染者の増加に伴い、外国人のネパールへの入国は禁止されています。今年3月から続くロックダウンも無期限延長中で、教育機関への登校も3月以降ずっと禁止されたままです。(日本とはかなり状況が異なります。もともと「手洗い・うがい」のような習慣もなく、底辺の市民は飲料水にも事欠く時もある土地柄で、病院設備も整ってはいない中、感染症に対する恐怖心が増大していっている状況のようです。)

★マナサロワール・アカデミーの校長たちとは、メールで割と頻繁に連絡を取っています。前述の通り、現在も学校への登校は禁止されていますが、彼らは先が見えない状況の中、教室での授業にかわる手段を必死で模索してきました。日本のような国であれば、授業をオンラインに代えるのは、そんなに困難なことでもないと思われますが、私たちが支援しているチベット難民子弟にとっては、それがとても難しいのです。

まずハードの問題。子供達の家庭にPCやタブレットが無く、親たちもスマホを持ってい無い場合があります。各家庭にwifiも整ってはいません。また停電も多いのです。次に住環境です。お家と言っても、小さな一部屋(キッチンも居間も寝室も兼ねる)に、ロックダウン中は家族全員が肩寄せ合う状況なので、時間が決められているオンライン授業では、集中して参加するのが難しい場合があるのです。

★そこで現在は、「先生方が毎日、容量の少ないショートビデオやスライドを作成→facebookなどにUP→生徒たちは各自都合の良い(集中できる)時間に見て学びノートをとり→先生方が手分けして各家庭からノートを回収→添削してまた届ける」という、大変手間のかかる方法を取っています。ディバイスが一つも無い家庭にはタブレットが貸与されたようです。ビデオ担当の先生方は4名が専任として選ばれ、朝から晩までショートビデオを作っているそうです。大変手間のかかる方法であっても、現時点ではそれが、子供達の学びのために学校側が見出したベストな方法、解決策とのことです。

★とはいえ、ビデオ担当の先生方4名も自宅にwifiが無く苦労していると伺い、NPOクリカでは、作業軽減化のために、4人の先生方の自宅にWifiを設ける費用のサポートをすることにしました。精一杯やっている彼らを応援したく、今週中にもフィンテックを通じて現地に送金を行う予定です。(注:トランスファーワイズを利用し、10月末に海外送金を行いました。ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。)

★時期のお約束ができませんが、ネパールへの渡航の見通しがつきましたら、早い時期にマナサロワール・アカデミーを訪問し、子供たちと現地の様子を見てまいります。その時には、皆様から里子ちゃんたちへのお手紙などをお預かりさせていただきたく思いますので、楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。

先の見通しのつきにくい日々ですが、1日も早いコロナ禍の終息と、そして皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。共に支えてくださる皆さまに感謝しながら。

NPOクリカ(D&L)

【クリカのボランティア活動についてはこちらをご参照ください。】
https://www.kulika.com/チベットサポート/

自己存在の月17日 11・嵐(KIN219)

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