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赤い磁気の月の年(2006.7.26 - 2007.7.25)

■惑星の月11日(G4/14)  KIN211  青い電気の猿「さくら」(by L)

桜の時期、Dが日記を書きまくってくれている間、私は書の修了制作、王羲之の楷書「楽毅論」の仕上に没頭していた。現時点ではこれ以上書けない!というところまで書き切れたので、思い残す事は何も無い。もちろん今後の課題は数々あるが、私にとっては作品の出来より何より、内側にわき起こってくるこの感覚を得られるかどうかの方が絶対に大事。有難い事に(というより予想外にも)、「楽毅論」の提出をもって天真書法塾・青木塾長より段位を授けて頂いた。通過点とはいえ、段位授与は大きな励みだし、やはり嬉しい。これからしばらくの間は、ひたすら米フツを専攻する。随分畏れ多い。が、誰を専攻しても畏れ多いのは同じだと開き直る事にした。

ところで「楽毅」は歴史上実在の人物であった。実在したどころか諸葛孔明のあこがれの人物でもあったという。メルマガにも書いたが、楽毅とは一体どんな人であったのか少しでも迫りたい一心で小説を探し当てて読んでみたらこれが大ヒット。「こんなに漢字だらけの本、4巻までなんてとても読めないわ」という感じの中国戦国時代の歴史小説なんだけど、面白くて面白くて(途中ストーリーの中だるみはあるにせよ)殆ど一気に読んでしまった。(稽古仲間の純子さんに紹介したら「面白過ぎて身体に悪い!」とコメントされた。)「人が見事に生きるとは、どういうことか?」を問い続ける彼の存在に完璧心を奪われ、書の制作期間は楽毅LOVEの日々でもあった。私にはこの小説を読んだという事だけでも充分修了制作の思い出になっているほど。

興味のある方はこちら↓
『楽毅』〈1巻〉『楽毅』〈2巻〉『楽毅』〈3巻〉『楽毅』〈4巻〉

「桜の時期は修了制作に没頭していた」と言いながら、友人たちとお花見もできたし、実は次の旅の準備も着々と進めていていた私であった。次はブータンとネパール。調べた所、ブータンに入国するには、座席数僅少のドゥルック・エアーに乗るしか無く、しかも予定の時期がハイ・シーズンなので、(かなり先ではあるが)今のタイミングで席を押さえておくことにした。私たちのブータンでのお目当ては、ただ一つ。グル・リンポチェが虎に乗って飛来したとの伝説のある、垂直に切り立った岩壁に鎮座するタクツァン僧院(タイガーズ・ネスト)だ。こんなところに僧院を建てるなんてまるでファンタジー。しかし、ケンツェ・リンポチェの写真集で想像絶する佇まいを見てしまった時から脳裏に焼き付いついているので行くしかない。かくして、ピンポイントでタクツァン巡礼をすることに。またもや空気の薄い所でプチ登山である。鍛えておかないと。

ブータン訪問の後は、ドゥルック・エアーでカトマンドゥに入りネパールに少し長目に滞在する。ここではチベットサポート関連や友人のプロジェクト関連など、大切な仕事をたくさんする予定で、とても全容は書ききれない。でも、カトマンドゥには私のラッキー・ラインがバシバシ入りまくっているので、素晴らしい展開になるのは間違いない。とても楽しみ。

ところで最近、渋谷さくらやに行く時に限って面白い遭遇がある。先日も、カフェ・デンマルクの前から地下鉄を出、さくらやまでの数メートルの歩道で、面白いエネルギーの女の子とすれ違った。一見普通の若者で全然変わった所は無いが、周囲のエネルギーをありとあらゆる方向から一身に「吸収して」歩いてくる。まるで無垢なブラックホールみたいで、私も吸い込まれてしまいそう。ただならぬものを感じ、この人誰なんだろう?と深く被るキャップの奥の目をのぞくと、それは宇多田ヒカルちゃんだった。(この日家を出る直前に読んでいたのが、彼女の出ているブルータス。あの目に間違いない。)それにしても、完璧吸収型のエネルギーの人ってものすごく珍しい。特に芸能人には。

そして今日も私たちはさくらやへ行った。買物を済ませて階段を降りる途中、ふと通路のTVに目をやると、かつての同級生が大映しになっていた。手にしている楽器を見てすぐにT君だとわかった。
彼は学生時代から既にギターの名手として有名だったが、今や日本を代表するウード奏者として活躍中。明日からNHKで放映される「新シルクロード」の番組音楽を担当しているのを知った。始まったばかりのライブ演奏を聴いてからさくらやを後に。目にする機会のあるたびアーティスト度が高まって行く同級生の姿を見るのはとても嬉しい。(特に、後戻りできないほどオヤジ路線炸裂の我々の年代において、これはすごい事だと思う!)さて、ウサさんと悟郎さんは、いよいよカトマンドゥへ出発。来年の桜のシーズンにはどんなことが待っているのか、今からとても楽しみである。

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■惑星の月18日(G4/21)  KIN218  白い惑星の鏡「魔術の亀の日」(by L)

先日の明方、ちょっとばかりファニーな夢を見た。Dに話すとものすごくウケたけど、夢ってホントに可笑しいよね。なぜこの夢(私の日常に有り得ない、思いつく事すら出来ない内容!)を見たのかな・・・?と気になりつつ起きたのだけど、謎はすぐ解けた。その日、我が家にお見えになったゲストが、私が夢で見たまんまの事を話されたのである。夢の次元には先に届いていたのね。何だか妙に納得してしまった。

今日の午後は、石濱裕美子先生「ダライラマの仏教入門」講座受講のため、渋谷東急カルチャー(フラメンコのクラスに通って以来何年かぶり)へ。先生の訳された本、特にカーラチャクラの儀式を解説した「ダライラマの密教入門」等は、灌頂の行われる現地に持参するなど、今までにも大変お世話になって来たが、講義を真面目に受講するのは実は初めて。「こんなことまで話しちゃって大丈夫なのかしら!?」とこちらが心配になるほど先生のトーク大炸裂!・・・面白かった。

今回は、特にダライ・ラマ13世の遺書と、14世として転生なさるタイミングにまつわるお話や、文革当時のチベットを映した禁断の写真集「殺劫」の解説などを伺い、大変に興味深かった。この写真集は香港の出版社が出しているそう。さすがにこの内容ではメインランドでは出版許可されないだろう。それでも、文革当時、新聞に掲載された大人し目の写真を集めたものというのだから、実際のチベットはどれほどクレイジーな状況に置かれていたというのだろう。(残念ながら、根本的には今も状況は変わっていないし、もっと加速しているのかも知れないが。)ちなみに、写真集タイトルの「殺劫」を中国語で発音すると、それはチベット語では「革命」という言葉の音と一致してしまうのだそう。講座はこれから秋口まで続く。途中受講・初心者OKとのこと。ご興味のある方にはお薦め。

ところで、ベトナム留学から帰ったMちゃんから、彼女が留学リポートを提出しているサイトのご案内を頂いた。
東急カルチャーに出かける前に勇んでそのページを見に行くと、Mちゃんの他にも、色々な国で学ぶ留学生たちのリポート一覧が掲載されていた。何の氣なしに眺めると、見覚えのある男の子の名を発見!あれ?とリポートを開くと、まさしくI君だった(顔写真でわかった)。いきさつは大きくハショルが、その昔(8年くらい前?)、I君は我が家にも遊びに来た事があり、確か当時は早大の一年生で、「不思議なことを大胆に講義する恐れを知らない先生がいるんですよ、たとえば・・・、」などと話してくれたりした。サイトに掲載されたリポートを読んでいるうち、彼のいっていたその先生とは、そうよ、石濱先生よ!ということを一気に思い出してしまった。I君とはそれ以来会う機会は無かったと思うけど、私が石濱先生の講義に初めて行く当日に、Mちゃんからのお知らせが元でバッタリ様子がわかっちゃうのだからマンガみたい。

「将来考古学者になりたい」と言ってた彼。「なれるわよ」と言ったら驚いた顔してたけど、その道をひたすら歩き続けているのを知って何とも嬉しい限りだ。こんなお楽しみがあるなら、年をとるのも悪くないね。今日は、現れを仕上げる惑星の魔術の亀の日。そしてKIN218はパレンケのパカル王の石棺がその封印を解かれた日でもある。

■惑星の月21日(G4/24)  KIN221  赤い宇宙の竜「ハヤリ体質」(by L)

自分の行動パターンを一言で言うと、瞬発&集中型だな、と思う。突然の発作のように、何かにスイッチが入ると気の澄むまでやりまくり、そしてライオンが狩を終えるみたいにピタっと止まる。そしてその後、同じ事に夢中になる事はあまりない。「あれは何だったのか?」と、その変貌ぶりにあっけにとられる周囲に対し、「致死量に達したからやめた」とか、いつも冗談めいた説明をするのが常だ。自分でも、何でこんなに極端?と思うけれど、それが私だとしたら、その特性を否定するよりも、活かし愛でて使う方法を考えた方が得策だと、今では思っている。

今日は、突然思い立って家中のカーテン(というかスクリーン)を洗濯しまくることとなった。最初は、リビングのひと窓だけにするつもりが、時間も作れたので、結局家中の全窓分を次々と。もうすぐ、最後の一枚が洗い上がるところなのだが、涼しい顔のDに「Lはハヤリ体質だからねー」と、からかわれている。バランス体質の彼は、私の発作にはビクともせず、常に淡々と自分のやることをやるのだから恐るべし。そして、私は彼のそんな特質に、(私が安心してハヤリをするために)いつも大変助けられているなと思う。Dのタンタン体質にとっては、私がどう作用しているかはわからないが、こういう事って、個性というより互いの役割なのかも、と思ったりする。

■惑星の月22日(G4/25)  KIN222  白い磁気の風「風のサンダル」(by L)

ここ数日、用事であちこち出掛けたり、PCに向かい、溜めに溜めたペーパー・ワークをモクモクとこなしたりしている。・・・と言っても予定の行動。ここのところ本格的に暖かくなったし、体調は絶好調。歩くのがものすごく楽しいだけではなく、速く歩きたくなって来る(Dに負けないくらいのスピードで歩くの大好き)。こうなると、大事なのは靴だよね。

実は、私の普段の靴はビルケン率100%。ソールを修理しながら10年以上履き続けているものも多く、ほとんどのビルケンモデルを持っているのではないか(まるで回し者)。楽ちんでストレス・フリーなのが愛用の理由だが、となると、どうしても足は靴内で泳ぎ気味。しっかり歩くつもりなら、踵や甲をキチンとホールドしてくれて、なおかつ心地よくで美しい靴が良い。

ランチから戻る途中、「靴を買いに行く!」と宣言して(しなくても良いのだが)玉川高島屋のアルカに寄り道。二子玉川店は、私たちが越して来た後にオープンしたが、どのショップでも、足の専門知識を持つシュー・フィッターが丁寧に足形をとり、脹脛の筋肉のつき方・土踏まずのアーチなどを細かく調べ、ピッタリな靴をチェックしてくれる。(今日は「足の裏まできれいですねー」と褒められたけど、何たって私はたかちゃんにずっとケアしてもらってますからね、足ならいつだって脱げるわよ、エッヘン!)その結果、足に合わない靴は売らないという徹底ぶり。今日は、風のウェイブスペルの始まり(ちなみに今日KIN222は、美輪明宏さんとスティングのKINで、私のKINはこのウェイブスペルの10番目)だし、とっても軽やかなウォーキング用のサンダルを購入。アルカの靴とも、長くつき合える
と良いなと思っている。

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〜これより追伸でーす
!(by D)〜
今日KIN222(1・風)は、美輪明宏、そしてスティングの銀河の誕生日。という訳で、我が家では、色々と作業をしながらスティングのアルバムを片っ端から聴きまくっていた。「13の月の暦」では、4番目の四半期に突入。今年「赤い磁気の月」の年が、「1・月」という日から始まっている関係で、4半期の初日は必ず音が「1」になる。何故かと言えば、四半期とは364÷4=91日で、91(日)=7(日)×13(週間)=13(日)×7(ウェイブスペル)と、13で美しく割り切れる単位だからだ。余談になるが、有名なチチェン・イツァのククルカンのピラミッドは、4面それぞれに91段の階段があり、ラストの1段(4方向が一つに統合される)が「時間をはずした日」に相当するような立体カレンダーとなっている。

さて、新しい四半期という事で、今日はおススメのブログを2つ(紋章のコードNoに因んで)ご紹介したい。一つは、NEWSコーナーにもアナウンスした、石垣島のshuさんのブログ<カヤックジギング>。写真の通りランボーのような風貌なのだが、やる事もランボー並かそれ以上で、存在自体が殆どフィクションのような人だ。ブログの話題は釣りがメインだが、そこから何を読み取れるかは読者次第。また、トラップのように各所に仕掛けてある笑いを見つけるのも楽しいだろう。ただ、どんなに忙しい人でも、「実録・バショウカジキとの戦い」と「後書きに代えて」だけは読んでおかないと勿体ない。

もう一つは、掲示板に「1・月」の日からブログ始めます!と宣言し、見事にそれを実践して時空の波に乗りまくっている静岡のにょろりさんのブログ<イン・ラケチ〜シンクロの波に乗ろう>。2ヶ月程前、横浜ナディアでの暦クラスに、わざわざ静岡から来て下さったのだが、何でも直ぐに実行に移すその姿勢が、日々の生活の中にも楽しいシンクロの嵐を呼び込んでいる様子がよく分かる。ご本人は初心者のつもりらしいが、そのシンクロ率は、既にベテランサーファーの領域。「暦を使っても全然シンクロ感じないんですけど」という人がいたら(このダイアリーの読者にはいないはずなのだが・・・)、このブログからヒントを得るべし!暦が何かをしてくれるとか、高額な暦の講座に出るとシンクロするように成るとかいう話では無くて、自分がどう主体的に使うかだけが鍵なんだ、という事がよーく分かると思います。

■惑星の月24日(G4/27)  KIN224  黄色い電気の種「我が心のケツァルコアトル」(by L)

友人がメキシコ旅行から帰って来た。「ただいま〜」メールに添付されていた友人の写真を見てビックリーーー!だってだって、ケツァルコアトル(羽毛の生えた蛇)の顔って、こんなにも巨大だったっけ!?私の記憶の中では、自分の顔と同じくらいだと思っていたのに大勘違い!(・・・きっと他にも、私の記憶の中で勝手に縮小・拡大されてしまっているものが沢山あるに違いない。)

 ★
ケツァルコアトルとウットリ中の友人。

テオティワカンにあるケツァルコアトルの神殿ピラミッドは、ケツァルコアトルや雨の神などの、ボコンと飛び出した頭部の彫刻でぐるりと飾られているのだが、友人によるとその総数は364個。ケツァルコアトルの彫刻は、その内、何と260個だそう。・・・暦オタクには大興奮の数だよね?(ちなみに、
ケツァルコアトルはマヤの言葉ではククルカン。同じ存在を指す。)

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