インドへの旅の出発日。東京はあいにくの雨だったが、予定通り成田空港に到着。旅行中に提出期限がやってくる書法塾の発表会用作品を空港の郵便 局から出しつつ集合場所へと向かう。今回、旅の前半は、チベットサポートの事でお世話になっている久保さん(サポートグループKIKU代表)が企画された ツアー(ダラムサラのチベット子供村記念行事への参加が主目的)に加わる形にしたので、2年前のブッダガヤの時(実は久保さんと知り合ったのもこの時)以 来のツアー参加という事になる。水晶(12)の年の13週目にシンクロしてか、私達を含めた参加者は12名(添乗員の小林さんを合わせると13名)。久保 さんの他に1名ブッダガヤの時のメンバーがいる他は、ほぼ初対面だ。出発までの時間、顔合わせと称して互いに自己紹介をし、それぞれがご縁に導かれてこの 旅に参加する事になったのを知る。目の前に座っているSさんは、「旅の間は飲めないだろうから」と真昼間から一人、飲み収めのビールを味わっているし、初 の海外旅行にインドを選んだ果敢な女子高生やチベット全土を旅しまくっているKさんなど、今回のツアーも個性的なメンバーが多いようで、なんだか楽しみ だ。
『13の月の暦』を8年近くも使っていると、JAL471便を260+211(ヴィーナストランジットのKIN=引越した日)と置き換えてみ たり、52Aという席を「運命の道筋(人生の全サイクルパターン)」と読んだり、妙な遊びを何気なくしてしまうが、私のように物忘れの激しい者にとって は、多分ボケ防止の役に立ってくれるだろう。8時間ほどのフライトも、窓から見える美しい景色と、ゾクチェン研究所の通信誌『セム』の興味深い記事(この 旅にも直接関係してくる内容)に集中していたら、それ程長くは感じられなかった。空港から宿泊先までは専用バスで移動。ここで合流した現地ガイドのパンカ ジさんが、流暢な日本語を駆使してインド旅行の注意点などをユーモアを交えながら伝えて下さる。前回の旅で、路上をかっ歩する牛には驚かなくなった私も、 彼の名前が「蓮の花(華)」を意味すると知った時は、思わず「来てるなー」と反応してしまった。というのも、私達にとって、今回の旅で大きな鍵を握ってい る存在に、チベット仏教の開祖「パドマサンバヴァ(蓮華生)」がいるからだ。そうこうしているうちに、宿泊先の「マリオット・ウェルカムホテル」に到着。 旅の直前、藤沢のガイアシンフォニー上映会場でマリオさんという方にお会いしていたのを思い出してしまった。明日からのハードスケジュールに備えて、早め に床に就くことにした。