GM108Xの導き(5)〜天香久山の聖なる時間トンネル
大和八木駅の改札を出てコインロッカーを見つけ、62にするか68にするか一瞬迷うも、この日のKIN108(4・星)と同じ「黄色い星」のKINナンバーでもある「68」を選ぶ。前夜の調べで天香久山には幾つかの神社があるのが分かっていたが、徒歩で大和八木に戻るのであれば藤原京跡も通る事になるし、どこから巡ると流れが良くなるのか順番を決めかねていた。
そこで、天香久山の最寄り駅となる耳成駅への電車待ちの間、スマホの地図経路機能で2つの候補地を入れて調べてみる事にした。目的地を入れると勝手に住所も出て来るのだが、それによれば山の南側にある天岩戸神社は772で、北側にある天香山神社は608。
イメージ的には、岩戸を開いてから伊弉諾神社&伊弉冊神社、そして山頂の国常立神社へと巡るのが良いかな?などと思っていたが、そういう思考よりもロッカーとの数字シンクロを「お告げ」と読む方を選んで天香山神社に向かう事にした。すると耳成駅で下車した直後に、何と、向こうから608の車がやって来た!どうやら天香山神社から歓迎されているようである。
駅で手に入れられると思っていた観光マップが見当たらず、耳成駅構内にあった大雑把な地図を撮影してザックリな位置関係を把握。その時、ふと気になったのが大和八木の西側にある国道166(今上天皇はKIN166)だった。調べてみると、この辺りは国道が重複しているエリアで、神社に向かう途中に「出合」という交差点で横断する国道165号には166号(&169号)も重なっている事が判明。
後から橿原市は日本で最も多い4つの国道(24,165,166,169)が重なる場所である事を知ったが、この日は「4(自己存在)」の魔術の亀の日だった。そして、国道でふと思い出して【伊勢内宮への国道23号、皇居東御苑への国道1号】という過去記事を見ると、平成最後(2019年)の元旦がKIN68で、その日とその68日後に日枝神社に参拝していた事が記されていた。
大和八木駅のロッカーはサイズと位置で範囲を決めて、あとはその付近の目につく数字から選んだだけだったが、こんなに色々繋がって来るとは思わなかった。思い出したので書き添えておくと、元旦から260日後のG9/18は地球の母の誕生日でもあるので、母の現在の道筋もKIN68(3・星)である。
国道を横断した後、充電中の青い電気自動車(ナンバー11)を目にしつつ香久山への道を進むと、建物はどんどん減って行き、広々した空にはアプサラのような雲が、地には黄金の稲がたなびいていた。脱穀作業をしている農家の合間を抜け、ようやく天香久山の麓に到着。耳成駅からここまで、およそ2キロくらいだろうか。
山の北面に位置する天香山神社は、冷んやりとした霊気に包まれていた。人気の無い境内の案内板には以下のような記述が見られる。《御祭神:櫛真神(元名:大麻等地神):櫛は奇(不思議)真は兆(占い)の古語にて、神武天皇記に、天香山の社が見え創建古し》。御祭神は初めて耳にする「占いの神」だった。
その向かい側にしめ縄で囲まれた「波波迦の木」というのがあって、こちらには以下のような説明があった。《古事記によれはこの木の皮で香久山の雄鹿の骨を焼いて吉凶を占ったそうです。》《平成二年の大嘗祭関連の諸儀で「斎田点定の儀」の亀占に用いるため、波々迦を宮内庁のご下命により奉納いたしました。》
何と!「大嘗祭」に関連する占いで用いられる木だというのだ!この件について後で移動時に調べたら、日本神話.comという素晴らしいサイトが見つかり(「天香山神社/神意を伺う占いの神「櫛眞命」を祭る!」)、その数日後に同サイトにUPされた最新記事には、今回の大嘗祭の「斎田点定の儀」の亀占にもこの「波波迦の木」が使われた事が書かれていた。
今年の自分の誕生日に皇居東御苑を生まれて初めて訪れ、まさにその地で大嘗祭が行われるのを偶々知る事になったのだが(その経緯は上記過去記事に記してある)、閃きで突然訪れる事にした天香久山が、その大嘗祭にも直結していたとは全く予想していなかった事で、驚き以外の何ものでもなかった。だが、驚きはここからさらに加速する。
天香山神社での参拝を済ませ、朝陽に輝く山道を登って行くと、「香具山伝説探訪ルート」という看板に出くわした。そこに記されている「蛇つなぎ石」「月の誕生石」という文字に、私は激しい衝撃を覚えた。何故なら、私はこの山への訪問を「時間トンネル」の初日(KIN105)に思いついているのだ。
「時間トンネル」に関する説明はコチラに譲るが、その期間はKIN105(赤い磁気の蛇)〜KIN132(黄色い月の人)に至る28日間で、このトンネルに関して書かれている『時間の法則の20の銘板』マニュアルには、以下のような記述がある。
《聖なる計画を取り戻すヴァルム・ヴォタンの28日間の旅は、「すべての旅の中の旅」である。3つの自己存在の(自立的な)通過儀礼が、旅を完了させる。すなわち、形の体、調波27,28,29。エネルギー体、調波30,31,32。復活、調波33、「無我の13の月・月の人の誕生」である。》
「蛇」から「月の人の誕生」までの28日間を象徴するかのような「蛇つなぎ石」と「月の誕生石」。これだけ完璧な組み合わせが他にあるだろうか?しかも、「自己存在の魔術の亀の日」に訪れた古代からの聖地での話だ。毎度の事ながら、誰がこの出来過ぎた物語を演出しているのだろうかと思う。
予定では、天香山神社から頂上の国常立神社に向かい、天岩戸神社へ下って行く予定だったが、この流れに気付いてしまったら、2つの石を訪れない訳には行かない。「3つの自己存在の通過儀礼」をこの地で「自己存在の魔術の亀の日(GN108X)」に完了させるべく、まずは「蛇つなぎ石」へ向かう事にした。
しかし、大型台風が続いた影響なのか、週末はずっと晴れていたはずなのに登山道はぬかるんでいて滑り易いし、看板が整備されている割には人が通った形跡もあまり見られない。平地に囲まれた低山だと分かっていても、ちょっと心細くなるような深い気配があって、もしこの日のように天気が良くなかったら、先に進むのを躊躇したかもしれない。
実際、この山の生物多様性は豊かで、歩きながら見回しただけでも植物、菌類、昆虫、鳥などの種類が多いのが分かる。時々ガサッと動く小動物の他にも、何やら見えざる存在が蠢いているようで、明るい木漏れ日の中にも次元間的な濃密さが感じられる。
「蛇つなぎ石」については、太古よりこの山では行われて来た雨乞い神事と絡めて、大蛇にまたがった竜王が雨雲をもって舞い降りてきた時に、その蛇をつなぎ置いた石だという説話が紹介されており、「月の誕生石」(トップ画像)にはもう少し複雑な伝承民話と共に「古代から信仰する人多し」と記されていた。石はどちらも同じ質感だったが、後者は磐座として祀られている様子で注連縄が張り巡らされていた。
それぞれの場をしばし味わい、結果的にウェイブスペルような巡り方をしつつ山頂に向かう形となった。大した斜面でもなく気候も涼やかなのに、汗ばむ感じになってきたのは、通過儀礼を通じて山のエネルギーとの一体化が進んだからかもしれない。(D)
自己存在の月27日 7・種(KIN124)
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