NPOクリカのチベットサポート活動2019(1)プロローグ〜贈り物を届けに
今朝のタイ航空で、「NPOクリカ」の活動のために訪れていたネパールから、バンコク経由で帰国しました。
「NPOクリカ」とは「時間芸術学校クリカ」のボランティア部門で、チベットサポート、主に子供たちの教育に特化した活動を行うため、2006年に設立した小さなNPOのことです。ネパール国カトマンズのマナサロワール・アカデミー(生徒総数約550名/3才~14才)に通う、チベット難民の子供たちに奨学金を支給する活動を行っています。
日本の里親として奨学金支給の責任を持ち、子供たちの成長学業を見守り応援するのが私たちの役どころ。その際、機械的にお金を送るのではなく、原則として年に一度マナサロワール・アカデミーを訪ね、お互いの顔が直接見える交流を行うことを大切にしてきました。
今年も11月18日から4泊の日程で、子供たちとの時間を持つ為にカトマンズを訪問しました。学校訪問も今回で12回目。私たちにとっては、徐々に慣れ親しんだイベントになってきている事と、本業の仕事の中をかいくぐるようにしてエイっと行くので、無事にミッションが済んで帰国したらホッとしてしまい、現地のリポートを丁寧にお伝えするところまで、なかなか手が回らないことがいつも気になっていました。
今回は、里親さんたちへの報告と、自分たち用の記録も兼ねて、支援中の子供たちのことや、その周辺のことを、何回かに分けて少しずつリポートして行こうと思います。地球は狭くなったと言われても、それはほんの空間的なこと。まだまだ世界はいろいろな意味で驚きに満ちています。ご関心を持ってくださる方々に、少しでも現地の様子や空気感をお伝えできたらと思っています。
今日のトップ画像は、クリカで支援中の子供たちへの贈り物です。それぞれの里親さんからお預かりした、子供達への大切な贈り物とお手紙が、赤いバッグの中に入っています。贈り物を手渡す時に絶対に間違えない為、それから、子供達が贈り物を下校時に持って帰りやすい為に、あらかじめ日本で名前を書いた(貼ってはがせる)シールを紙のバッグに貼って用意しておきます(この時期カトマンズは乾季なので雨の心配はしなくても大丈夫)。
もちろん、中身のプレゼントにも同じように、名前のシールを貼っておきます。それを、カトマンズ到着したのち、学校訪問までに写真の状態にセットしておくのです。実際には、これにさらに、学校全体に届ける書籍、学用品、衣料品、お菓子、スタッフの方々への小さなお土産など、だいたい2倍の量に膨らみます。私たちのトランクの中身のほとんどはこれらの物資です。
この仕分けが結構気を使う作業です。なぜなら、チベット人の子供達は男の子も女の子も80%以上は「テンジン・〇〇」もしくは「〇〇・テンジン」という名前です。もう(ダライ・ラマ法王と同じ)テンジンだらけ(笑)!しかし取り違えるわけにはいきません!
実は、スタートから何年かは全員に同じものを平等にプレゼントしていました。しかしあるきっかけがあり、それぞれの里親さんから子供達に贈り物をご用意いただくようになったのです。それ以来、子供達と里親さんたちとの心の距離がぐっと縮まったのを感じています。(L)
プレゼントを手渡した後の集合写真。じっとしていられる子はいません!私たちもですけれど(笑)。
(2)へ続く
倍音の月9日 4・魔法使い(KIN134)
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