NPOクリカのチベットサポート活動2019(2)子供たちの待つ学校へ

支援先の学校「マナサロワール・アカデミー」は、ネパールの首都カトマンズの「ボダナート」エリアにあります。(NPOクリカでは、こちらに通う子供達の一部に、奨学金を支給する活動を行なっています。)

カトマンズの空港からボダナートへは4キロほど。空港からトランクを抱えてタクシーに乗りこみボダナート方面に向かうと、街がパッとチベットカラーに切り替わる地点があります。いきなり変わるのです。すると、着いたーーー!とホッとするのと同時に、ワクワクしてきます。私たちにとってはボダナートがすでに、家族の住む街、懐かしいHOMEのように感じられるのです。

ボダナートについて少し書きましょう。ご存知の方も多いと思いますが、ボダナートは古くから修行者や巡礼者が集まる、チベット仏教の聖地の一つです。ネパール最大の仏塔(聖なるストゥーパ/ブッダのお骨が収められている)があり、そのストゥーパを取り囲むように、チベット仏教の各宗派を代表する僧院が配置されています。

そしてストゥーパの周りを、絶えず大勢のチベット人たちや、世界中の修行者、巡礼者、観光客が、お数珠やマニ車を片手にコルラ(時計回りに回る)しています。このエリアは、ネパールの中のチベット文化圏なのです。

NPOクリカが支援している学校は、そのボダナートの聖なるストゥーパから歩いて6~7分ほどのところにあり、子供たちもほとんどがこのエリアに住んでいます。子供たちの多くはネパールで生まれたチベット難民(難民の二世・三世)です。かつて、彼らの両親や祖父母がヒマラヤを越えてチベットから亡命し、チベット人として生きるための場所と自由を、この地に求めました。そして私たちは、その子供達の未来を支えようと、ささやかな活動を続けています。

校門を開けると、子供達がカタという白い布を手に、私たちの到着を待っていてくれました!先頭の可愛いおチビさんは3歳になったばかり。

感謝や歓迎のしるしとして相手にカタをかけるチベットの美しい習慣。子供たち全員からカタの歓迎を受けました。このカタは大切に持ち帰り、子供たちを支えてくださる日本の里親さんたちに届けます。

子供たちの成長する姿を見るたびに、むしろ支えられているのはこちらの方で、子供達によって私たちが育てられているのだと、子供達の存在に、感謝と喜びがふつふつと湧いてきます。そして、この活動を共に支えてくださる「NPOクリカ」のご支援者の皆さまに、改めて深い尊敬と感謝の念が湧くのです。(L)

(3)へ続く

律動の月4日 1・地球(KIN157)

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★「NPOクリカ」では、ネパール国カトマンズのマナサロワール・アカデミー(生徒総数約550名/3才~14才)に通う、チベット難民の子供たちに奨学金を支給する活動を行っています。随時里親になってくださる方を募集していますので、ご関心のある方はお問い合わせください。

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