シャンバラのヴィジョンとクリカについての詩文
6/11(KIN229)、ゾロアスター教、ボン教、ゾクチェンの関係が気になって色々調べていたら、宮本神酒男さんのサイト「ニエリカ」に行き当たった。その尋常ではない内容とサイト構成に、改めて感動する。宮本さんには、以前、クリカ主催のイベントに来て頂いた事があったが、是非、またお会いしたいものである。
さて、そのニエリカの中に、今まで知らなかった《シャンバラ》に関する素晴らしい記述を見つけたので、以下にシェアしたい。まずは、先のクリカのメルマガでも紹介した『シャンバラ勇者の道』の著者チョッギャム・トゥルンパ・リンポチェの子息で、ミパム・リンポチェの転生者でもあるサキョン・ミパム・リンポチェの記事からの引用。
”シャンバラは仏教の至高の教えであるヴァジュラヤーナと結びついています。それは独立した存在ではありません。ヴァジュラヤーナの見方では、すべての生きるものは不滅の慈しみであり、智慧なのです。それは内在するものです。原則的にすべての生きるものは善なるものです。”
”シャンバラの教えは、この世俗世界でどう生きていくか、風馬をどう上げていくか、力を得るにはどうしたらいいか、家族とどうやっていったらいいかといった具体的なことを扱います。”
”シャンバラの教えは特別な時に、攻撃や扇動を抑えるためにつくられたのです。攻撃は恐怖を生みます。恐怖は臆病を生みます。臆病な者は自分の考えにさえ恐怖をいだくのです。それゆえ彼らは思考に支配されてしまうでしょう。シャンバラでは、人々は自分たちのなかに、あるいは世界に、神聖なる要素を見出します。彼らは瞑想の力によって、思考といかにやっていくかを学ぶのです。この理解によって、彼らは恐怖に打ち勝ちます。”
”シャンバラとはわれわれ自身の知恵、慈しみ、勇気を発見する方法なのです。”
7/4(木)から始まる天真書法塾シャンバラ教室展を前に、こうしたヴィジョンを改めて確認できたのは、喜びである。そして、もう一つ《クリカ》に関する記述も宮本さんのサイトで見つけられたので、シェアしておこう。以下は、世界最長の叙事詩とも言われるケサル王物語の一部である。
”シャンバラのクリカの王たちよ
あなたがた、尊厳の頂よ
あなたがたの途方もなく大きな至高の心の一瞬の時に
私は目覚めの王国を建設する
目覚めることは、人間界に生きるすべての者の生得権である”
私たちが活動名を「クリカ」とした背景は「クリカについて」に記してある通りで、主な典拠は『ダライ・ラマの密教入門ー秘密の時輪タントラ灌頂を公開する』(ダライ・ラマ14世著/石濱裕美子訳)にあったが、カタカナで「クリカ」と書かれた情報は、今までWEB上では殆ど見つける事が出来ていなかったので、これも嬉しい発見であった。
そこで、「ケサル王 クリカ」でさらに検索してみたら、もう一ヶ所「クリカ(Kulika)」という記述があるのを、宮本さんのサイト中に見つける事が出来た。以下は、『叙事詩ケサル王物語 試みの解釈』(ジークベルト・フンメル/宮本神酒男訳)からの抜粋である。
”人が住む世界は、シャンバラから刷新される。25代目にしてシャンバラ最後のクリカ(Kulika)、すなわち王のもと、黄金の時代がついにはじまる。”
シャンバラが伝説的な古代王国の記憶に由来するものであれ、見えざる領域に存在する聖なる国であれ、私達が「時間芸術学校クリカ」の活動を通じて行いたいのは、そのヴィジョンをこの世で実際に生きる事である。(D)
宇宙の月5日 2・月(KIN249)
天真書法塾シャンバラ教室/世田谷美術館ギャラリー展Vol.2
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