二つの虎屋「ういろ」か「羊羹」か

先日、虎屋の美味しい最中をいただいて、思い出したことが一つ。

黄金のワンパターン、絶対に変わってはいけない素晴らしいものの例えに、私は時々「虎屋の羊羹」という表現を使う。和菓子も羊羹も普段はあまり食べないが、虎屋は大いにリスペクトしている。だって虎屋は虎屋。他の追従を許さない。

いつもたくさんの贈答品を受け取る甘党の知人が言っていた。「頂いて何より嬉しい和菓子は絶対に虎屋の羊羹。常温保存で賞味期限も長いから慌てて食べなくても良いし受け取る方はありがたいわ。それに、だって虎屋ですもの。」なのだそうだ(笑)。虎屋は創業500年。明治2年の東京遷都にともない、天皇にお供して京都から東京に進出した歴史を持つ。ちなみに、TORAYA CAFEは虎屋の系列。

そしてみなさん、皇室ゆかりの伊勢にも「虎屋」があるのをご存知でしょうか?わたしは伊勢の虎屋さんの「ういろ」というお菓子にめっぽう弱く、日持ちしないのを言い訳に、伊勢にお参りに行った時にゲットしようものなら、その日のうちに一本食べつくしてしまう。ま、仕方ありません、それくらい美味しいし、日持ちのしないお菓子を伊勢でいただくのが良いの。スペシャル感は美味しさです。さて、伊勢の虎屋の創業は大正12年。伊勢地方では黒砂糖でつくられたういろが昔からあったのだそう。(こちらのお店の「虎虎焼(ことらやき)」という虎の形の一口サイズの小さなカステラもとっても美味しいです。)

もうわからないよ!「ういろの虎屋」と「羊羹の虎屋」と「とらや」と「TORAYA CAFE」と何が違うの!?「ことらやき」はどこの?・・・と、数年前にDに問われたのがきっかけで調べてみたことがあります。おかげでばっちり整理できていますよ。結論:虎屋は二つ。伊勢のういろの虎屋か、それ以外。それ以外はすべて黄金のワンパターン、羊羹の虎屋グループです。

ちなみにわたしは、羊羹の虎屋が毎年年末に限定販売する紅白のモダンな「干支風呂敷」の大ファンで、剣武の稽古着を包むのに「申」のものを使っています。申年生まれでは無いけれど、太陽の紋章が青い猿なので(笑)。(L)

★虎屋(羊羹のとらや)写真はこちらの最中です。
https://www.toraya-group.co.jp

★虎屋(ういろの虎屋)
https://www.torayauiro.co.jp

月の月26日 2・手(KIN67)

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