東日本大震災とチベット・ピースマーチ

今日で「東日本大震災」から8年になる。

私が知る限り、日本での「チベット・ピースマーチ」が開催中止になったのは「東日本大震災」の2011年だけだったと思う。(チベット・ピースマーチとは、チベット民族蜂起1959年3月10日を記念し、独裁政権下にあって沈黙を強いられているチベット人にかわり、チベット難民社会や世界中のチベット・サポーターがチベットの平和と自由を訴えるため、世界各地で開催される平和的なデモのこと。チベット人にとってこの日は特別な意味を持つ。)

2011年には東京でのチベット・ピースマーチは3月13日に予定されていたが、その2日前にあの大震災が起こった。私はその年も参加予定だったのと、当時とても親しいチベット人がいたのでよく覚えているのだ。

中止の理由は、祈りの会を開催するため。震災を受けてチベット人たちが即座に選んだのは、自分たちの訴えのチャンスよりも何よりも、傷ついた日本人のために祈ることだった。そのために急遽予定を変えたのだ。震災のあとの混乱ぶりを振り返ると、都心でピースマーチができるような状況ではなかったにせよ、彼らが最優先したのは日本人犠牲者のために祈ることだった。

そればかりか、インドのダラムサラからはダライ・ラマ法王14世が、予定を変更して日本での時間を作ってくださり、震災からちょうど四十九日目に護国寺で法要を行ってくださった。今日のアイキャッチ画像はその時のもの。(画像はチベットハウスからお借りしました。)

この時のダライ・ラマ法王14世の談話が公開されているので、ぜひお読みただけたらと思う。
★東日本大震災四十九日特別慰霊法要での法王談話→こちら

さて、以下の写真は昨日参加した浅草でのピースマーチの様子。

チベット・ピースマーチ2019

チベット・ピースマーチ2019

チベット・ピースマーチ2019

チベット・ピースマーチ2019

チベット人たちが、一緒に歩いた日本人たちへ深い感謝を表していたのが印象的。しかし、私たちこそチベットにどれだけ助けられていることか。微力ながらこれからも心を寄せていきたいと改めて思ったチベット民族蜂起60周年であった。

参加者が身につけた60年の腕章

★こちらはNHK→ニュース。浅草で行われたピースマーチの映像も紹介されています(最後の方に)。

最後に、東日本大震災の犠牲者の方々のご冥福と、今もなお震災の影響の中にある方々のために心からの祈りを捧げます。(L)

太陽の月5日 7・地球(KIN137)

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