緊急支援お礼と報告ーNPOクリカのチベットサポート活動
支援金を支給する際に、学校の中庭にかけられていたこの看板は、マナサロワール・アカデミーの教員の方(日本語は読めないけれど)が、わざわざ手書きで作ってくださったそう(涙)。
NPOクリカのチベット・サポート活動にご関心をお寄せくださり、心より感謝します。
3月以降、長く続いていたネパールのロックダウンも7/22にようやく解かれたが、それはごく一部の(ホテル・レストラン・トレッキングなどの)観光業が対象で、それ以外はまだほとんど解かれていない。学校も然り。公共の乗り合いバスも運行再開とはいえ、ソーシャルディスタンスを取るために、定員数を半分にする代わりに、その分乗車賃は2倍になったそうだ(でた!ネパール!)。
「ロックダウンで生活に困っている」と言った時、現地のそれは、日本人の我々の想像をはるかに超えて厳しいものだ。日雇いの仕事や、道端の小さな屋台などで、やっとその日の暮らしを立てている多くの市民が、その生活すら取り戻せるようになるまでには、まだまだ時間がかかるだろう。NPOクリカでサポートしているマナサロワール・アカデミーに通うチベット人の子供たちの家庭も、たいがいはこのようなギリギリの生活をしているため、蓄えもほとんどない。そこに厳しいロックダウンが襲いかかり、その日食べるものにも心配しなければならなくなったと聞く。教育現場の先生方も例外ではない。
NPOクリカの主たる活動目的は、亡命チベット人子弟への「教育支援」だが、今回のように、教育現場の維持自体が危ぶまれる事態が生じた時は、その現場を支援することも重要だと考えている。
そこで、支援者の方々を中心に、SNSなども通じて呼びかけをしてみたところ、早速に緊急支援の申し出をして下さった方々がおられた。日本も決して平時に戻った訳ではなく、先行きが不透明な状況である事に変わりはないはずなのに、迷わず救いの手を差し伸べて下さる方がいる事に、大いに勇気付けられた。この場をお借りして再びお礼申し上げる次第である。(その時のリポートは、こちらのリンクを→「マナサロワール・アカデミーへの緊急支援1」)
さてその後、7月に神楽坂の「マジカル・ヒーリングショップ・セイー・ギー・ヒー」様で、Dがワークショップを行わせていただいた際、チベットサポートへの多額のご寄付をお預かりした。(チベットのためのお店での募金と、セイー・ギー・ヒーの売り上げの一部とのこと。いつもいつも、心よりありがとうございます。)今回は、コロナ禍への支援に使わせていただくことをご快諾いただいたので、緊急支援第2弾として、私たちの支援先であるマナサロワール・アカデミーに、直ちに全額送金を行い、具体的な支援対象者、用途についてはマナサロワール・アカデミーの校長に一任した。何に使って欲しいかだけは明確に伝え、あとは「現地のことは現地の事情をよく知る、心から信頼できる人に任せるべきである」というのが私たちの方針。もちろん、マナサロワール・アカデミーからは、事前のしっかりとしたリサーチ、そして事後の報告も必ず上がってくる。
以下は、支援金(緊急支援1の残額と、今回の送金分の合算)の使用用途についての、マナサロワール・アカデミーのTsultrim Sangmo校長からの報告である。
1)極めて困窮している、マナサロワールアカデミーに通う子供の家庭、15家族に対して、現金で各5,000ネパール・ルピーの支給。
2)マナサロワール・アカデミーのスタッフメンバーに対しての食料支給。
各詳細は、マナサロワール・アカデミー校長からの以下のコメントをご参照いただけたらと思う(英語)。
1)We distributed the money to our children’s families this morning. They were all very happy to receive your generous support. The money is extremely useful to them to buy food or to pay the bills. We put NRS: 15,000.00 from the ration. 15 families have got NRS. 5,000.00 each. You are so kind and we are all very grateful to you.
2)We truly appreciate your commitment to support our staff members. With your help we could buy
10 kg of best rice,
5 kg of white flour,
5 kg of brown flour,
3 kg of black lentils,
3 kg of red lentils,
3 liters of cooking oil
and 2 kg of sugar for each family.
The pandemic has changed everybody’s life for the foreseeable future, but no one is more impacted than those who were already vulnerable. We really do appreciate your big heart to come forward to help us in this critical period. Everybody is very happy to get good quantity of dry rations that they can save a little to pay their house rent. Everybody is in need and we can only reach our hands to our Manasarovar family. We are so happy to have someone like you as part of our donor family. Without your financial contribution, we would not be able to buy dry ration for every staff member of the school. Once again, thank you for your kind and generous contribution.
尚、このブログをご覧になって、NPOクリカの活動にご関心を持ち、何らかの形で支援をしようという気持ちを少しでも抱いて下さった方は、是非こちらのリンク先を参照して頂ければと思う。
NPOクリカの活動に関心を持ち続けてくださる皆様お一人お一人に、心から感謝申し上げます。(L&D)
磁気の月9日 10・手(KIN127)
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