■倍音の月25日(G12/9) KIN85 「ダライラマ報道」(by D)
遅れ馳せながら、なんとか法王来日週間のメモはUPできたが(先月のラスト2つ)、あと少し、報道の事について追記しておきたい。今回の来日では、これまでに無い位、マスメディアがダライ・ラマ法王の事を取り上げた。↓
これは、かなり画期的な事と言える。その背景については色々と考えられるが、法王の発する意義あるメッセージ、そして至極まっとうな訴えが、日本でも広く伝えられる機会が生まれた事を素直に喜びたい。特に、フジテレビの「スタメン」という番組でのインタビューは、法王のお人柄やチベット問題に対する姿勢も伝わる、実に素晴らしいものだった。
常に法王の来日にシンクロさせるかのように抗日運動などを扇動してきた(であろう)中国政府も、オリンピック開催を控えておおっぴらな事ができなくなったのか、この機に乗じて日本政府も報道規制を緩めたのか、いずれも憶測の域を出るものではないが、マスコミにもこういう番組を作れる人達がいる事を知って、少しホッとした。一方で、今回、各会場で出た法王への質問が「自殺問題」ばかりに集中していたのが少々気になった。これも、間違いなくマスコミの影響だからである。一人一人の人が、自分の視点に立って世の中をよく見回していば、もっと多様な質問が出ても良いはずなのだが、どの世代のどの立場の人も、判を押したように同じ質問を繰り返していた。ある種、マインドコントロールを受けた集団を観ているようで、私は異様な印象を受けた。情報を受取る側の問題も大いにあるが、報道する側の責任も無視はできないだろう。