その後、2001年にアグエイアス夫妻がアルタイへ旅した折にも、ノボシビルスク郊外で偶然ドゥミトリエフと出会った様子が報告されていたし、2005年5月には「Invitation to Participate in a Global Telepathic Experiment」という文書が、時間の法則財団(代表者ホゼ・アグエイアス)から送られてきて、その冒頭に「Russian Cosmism and the Kozyrev Mirrors」というタイトルが付いていたので、私は自分の最初の直感を益々確信するようになった。だが、最終的にこれらの断片をまとめ上げてくれたのは、ひとつ前の日記でご紹介した『2012地球大異変』という本だった。
ところで、『地球大異変』には、ドミートリエフの先人としてV・I・ヴェルナドスキーという地球化学者も紹介されている。私はこの名を、10年以上前に高橋徹氏が翻訳したホゼの資料の中で、フランスの著名な古生物学者テイヤール・ド・シャルダンの名と共に目にした記憶があった。実際、ホゼが過去に発信した情報を、サイト上で整理保管しているPAN JAPAN Libraryの中や、アグエイアス夫妻による『新しい時間の発見』という本の中には、V・I・ヴェルナツキイという表記で同一人物が登場するので、興味のある方は確認してみると良いだろう。あのラブロックの「ガイア仮説」をいち早く世に紹介したという著者、ローレンス・E・ジョセフが、今頃になってその重要性を指摘している人物や情報を、10年以上も前に積極的に取り上げていた事や、それまでの業績も含めて考えると、ホゼが「惑星全体系文化人類学者」と自らを称したくなる気持ちも、少しは理解できる。それにしても「コズイレフの鏡」、極寒のシベリアにあるかと思うと少々気が引けるが(今の時期は特に)、是非一度、体験してみたいものだ。