白いスペクトルの魔法使いの年(2003.7.26 - 2004.7.25)
時間をはずした日(G7/25)11・鏡 KIN258 「思いやりの日とレインボーパーティー」
真夜中に車を走らせ、富士山御殿場口5合目に到着したのは2:30を回った頃だった。Lが書いた「思いやりの日」の 旗が、会場までの道をガイドするようにポイントポイントに立てられている。山特有の静寂さと満天の星空を楽しみながら会場に向かうと、既に大勢の人々が護 摩の火を囲んでいた。巨大なスピーカーから大音響で流れるダンスミュージックは、炎の周りでトランス状態になって踊るのには良いのかもしれないが、「富士 の懐での平和の祈り」というコンセプトには馴染まないように思えた。せめて和太鼓だとか自然な音源のものならわかるのだが・・・。
そんな わけで、日の出までの時間、私達は会場から少し離れた場所にシートを敷いて、軽く休むことにした。それにしても、天の川がこれほどくっきり見える星空はい つ以来だろうか。東の方向には、金星がまばゆい光を放ち、その少し上ではプレアデスの星々が仲良く瞬いている。時おり流れ星がスッと横切ったりするので、 いつまで見ていても飽きる事がない。しばらくすると、湯川れい子さんのお話、そしてスーザン・オズボーンさんの歌が始まった。アメイジング・グレイスを皆 で一緒に歌って盛り上がったところで、周囲の人と手を繋ぎ、世界に向けて平和の祈りを捧げる流れとなる。この頃になると空も白み始めて、周囲の人の顔もよ く見えるようになった。主催者の一人でもある久保さん(チベットサポートの関係でご協力頂いている方)、KOZOさんファミリー(ご存知こよみ屋)、きく ち体操の皆さん(ダライ・ラマ法王来日講演時、マンダラTシャツの販売等と手伝って下さった方々)、サーファークラスに参加して下さっている方々などを見 つけ、挨拶を交わす。また、「ガイアシンフォニー」の龍村監督や天川神社の柿坂宮司の姿も見られた。
世界各国の国旗をひとつひとつ振りな がら、その国の平和を祈る「フラッグセレモニー」をやっているうちに太陽が姿を見せ、ご来光。しばし、その暖かさと光をありがたく味わう(5合目の朝方は 結構寒いのだ)。午後に「レインボーパーティ」を控えている私達は、プログラム終了と同時に山を下った。しかし、徹夜後の運転は強烈な眠気を誘い、危うく 赤信号を突っ切りそうになったりしたので、途中2回ほど短い仮眠を取りつつ家に戻った。急ぎでメールのチェックをすると、ホゼとロイディーンそれぞれから ほぼ同じ時間に同じような内容のメールが届いていた(結婚の報告に対するお祝いと新しい年へ向けてのメッセージ)。年末の忙しい最中に書いてくれたと思う と嬉しさもひとしおだが、今は出かける準備に集中だ。
開始時刻の30分程前に会場に着くと、既にわいあーさん(水晶の日の円卓HP主 催)が待っておられた。今回、急な依頼にもかかわらず「虹の橋の瞑想」のガイドをご快諾下さったのだが、準備万端で私達より先に到着されているあたりも含 め、さすがに「円卓の騎士」はやる事がカッチョ良い。三々五々人が集まる中、いつも那須からわざわざ来て下さるMさんが、お祝いにと花をプレゼントして下 さった。遠くからお越し頂くだけでも大変な事なのに、ただただ恐縮するばかりである。予定の13:20を少しオーバーしながら、早速「石の神秘」のレク チャーを開始。来日時にホゼから直接教示してもらった内容と、ごく最近トルトゥガコム(公式サイト)にUPされた最新情報をもとに、D&Lのダブ ルガイドで解説をさせていただく。このレクチャー部分だけの参加という方がわりと多く、次のアルマナックを燃やす儀式に参加されたのはおよそ半数の方で あったが、スペクトル(11)の年のスペクトル(11)の日に11名でこの儀式を行う事になったのは、シンクロニックオーダー以外の何者でもないだろう。
公 園の噴水前で行った儀式は、ほど良く曇って強烈な日差しを浴びる事もなく、火遊び(しているわけではないか)を誰かに咎められる事もなく、無事に終了。同 じ公園の一段高いところには結構たくさんの人がいたにも関わらず、儀式の間は結界が張られていたのか(あるいは怪しい集団にビビッたのか)、他に誰も入っ てくる人はいなかった(終了直後に入れ違いでスケボー少年達が降りてきた)。部屋に戻り、わいあーさんから「虹の橋の瞑想」についての説明を受ける。「7:7::7:7」と も関係が深いこの瞑想について、「7:7::7:7」日本語版制作チーム世話人も務めておられるわいあーさん以上に明快なイメージを持って解説をして下さ る人はいないだろう。瞑想自体のガイドについては初挑戦との事だったが、背景をきっちり押さえている安心感・安定感みたいなものが瞑想の誘導にもにじみ出 ていて、非常に素晴らしかった。一度、意識を身体に戻してからガイドを私にバトンタッチし、皆で輪になって新体道の立位十瞑想法を応用した「虹の瞑想」を 行う。一年という時の輪を、無事に閉じる事ができることに感謝し、虹のヴィジョンを保ちながら10ある形をゆっくりと味わう。
その後は、持 ち寄ったお菓子などを囲みつつ皆で「時間をはずした日」を楽しく祝った。普段のクラスでは、参加者同士が交流できる時間が限られているので、今日は簡単な 自己紹介の後、自由に交流していただいた。適当に座った席で、隣や向いがちゃんと類似や反対の関係になっていたりするのも、時空のサーファーの集まりなら では。しばし、色々な話題で盛り上がった後、ゲーム形式で、ちょっとしたお土産(といっても、実は引越しの際に出てきた暦関係のビデオや書籍が中心)を皆 さんにお配りして、おひらきとなる。とてもアットホームな感じのゆったりした時間だったが、その後もカフェ(掲示板)で盛り上がっている通り、様々な次元 でのシンクロに満ちた豊かな集まりであった。きっと明日から始まる新しいRINGも豊かな時間になるだろう。 ★李紗、依頼を受けて書かせて頂く。