クリカの由来
チベット密教の教えの中に、「カーラチャクラ(時の輪)・タントラ」という教えがあります。その昔、入滅直前のお釈迦さまにシャンバラのスチャンドラ王が要請し、シャンバラの地で多くの修行者に向かってお釈迦さまが説かれたものとされていますが、8代目の王であるマンジュシュリーキルティ(文殊菩薩 の化身と言われる)は、その教えを要訳(濃縮)してより開かれたものとし、マンダラ(仏の宮殿)に入って精神の成熟した者たちを仏の一族(クラ)に組み入れていったと言われています。
このことから、シャンバラの法王には「クラを持つもの」という意味の「クリカ」という称号がつけられ、今も不可視の聖地シャンバラでその教えを継承し保持していると考えられているのです。
私たちは、グラーツで行われたカーラチャクラの儀式を受けたことをきっかけに、2003年にクリカとしての活動を開始しました。人生は霊性を高めてゆく時間の芸術です。自分たちの活動が、人々の心や精神を高める事に少しでも貢献できるようにと願いを込めて、上記のような由来のある「クリカ」を学校の名前とし、HPなどにも「カーラチャクラ」に由来する図版を用いる事にしたのです。
その後、「クリカ」はスペルの読み違えで「カルキ」とするのが正しい、という見解も目にしましたが、私達はクリカという用語が使われている本を通じてカーラチャクラに触れたというシンクロと、この言葉の響きがとても気に入っているという事を大切にして、クリカを使い続けています。
参考
・ダライ・ラマの密教入門―秘密の時輪タントラ潅頂を公開する(ダライ・ラマ14世著/石濱裕美子訳)
・チベットハウスHP → http://www.tibethouse.jp/about/buddhism/kalachakra/
・IKN→http://kalachakranet.org/index.html
・カーラチャクラ2002 in グラーツリポート(by D&L)
・カーラチャクラ2006 in アマラヴァティ体験記(by D)
・カーラチャクラ2006 in アマラヴァティリポート(by D)