時間芸術学校クリカ「シンクロニックダイアリー」
黄色い宇宙の種の年(2005.7.26 - 2006.7.25)
久しぶりに気持ちよく晴れたので、河原に身体を動かしに行った。虫や鳥たちも同じ 気分なのだろうか、今日はいつになく多様な生き物たちに出会う事ができた。最初に目についたのは、チョウ。季節はずれの暖かさが影響しているのか、あちこ ちでヒラヒラふわふわと舞っていて(しかも黄色や白、オレンジ等4〜5種類も)、さながら楽園シーンのよう。半瞑想状態でたたずむ猫の周囲を蝶が舞ってい る様子は、ちょっとシュールな感じがしないでもなかったが、「平和でのどか〜」を絵に描いたようでもあり、なんだか良かった。カモにサギ(「サギにカモ」 と書くと妙におかしい)、そして、最近姿をよく見せるようになったカワセミ。鮮やかなオレンジのお腹とターコイズに輝く羽が、宝石のように美しい!しか も、その漁の様子は見事という他ない。岩に静かに留まっていたかと思うと、気配無くパッと池に飛び込み、一瞬で魚を捕らえて出てくるのだ。
そ んな恵まれた環境の中に、自分達が「道場」と呼んでいるエリアがあるのだが、ここで軽く身体を動かし(基本的に新体道のワーク)、瞑想をしてから家路に着 こうとしたら、途中でカギが無くなっているのに気付いた。見つからないとかなり面倒な事になる所だが、落とした場所は「道場」だという確信があったので、 慌てず道を引き返した(で思った通りすぐ見つかった)。お陰で、カメ2匹が同じ岩の上で甲羅干しをしている、という珍しい光景にも出くわす事ができた(ツ イてる!)。小さい方は人の気配に敏感で、5m程の位置まで来たら、池に飛び込んで猛スピードで逃げてしまったが(大抵のカメはこのパターン。以外と臆病 者である)、大きい方はすぐ近くまで寄っても動じる様子は全くなく、逆にこちらをじーっと見ていたりした。奇しくも今週は「13の月の暦」で、新年から ちょうど13週目。13番目の月のトーテム(守護動物)がカメである事を考えると、フラクタル的にシンクロしていると言って良いだろう。もちろん、彼らの 甲羅もちゃんと13個に分かれていた。
友人の並木芳美さん(香りのアドバイザー)から、新作の香「MIYABI」と共 に、最新の「すぴこんハンドブック」が届く。お手紙によると、私達の記事が掲載されていた前号のハンドブックを彼女に手渡した3日後、すぴこん事務局から 取材の依頼があったとの事。いつものシンクロリレーがここでも起こっていたようだ。香りに対する探求を様々な角度から深めてきた芳美さんの記事は、とても 興味深いので、すぴこん会場に足を運ばれる方には、是非ハンドブックの特集をチェックして頂きたいが(G年内のすぴこんに行けば誰でも入手可能と思いま す)、その際、見逃して欲しくないのは、記事中に登場するマンガ「シンクロラーメン銀河亭」である。実はこのマンガ、密かに前号からの続きになっていて、 今回も私はラーメン屋のオヤジとして登場させて頂いているのだが、同時に、味の分かるお客さんとして、芳美さんがバーンとカッコいいセリフを決めていたり もするのだ。作者の柴崎るり子さんは、特徴をつかむ天才で、私達の事を良く知る人がこのマンガを見たら、お腹を抱えて笑い転げる事になるだろう。それ位絵 もセリフもピッタリ来てる。もちろん、全然知らない人が見ても十分に楽しめるし、4コマという限られた枠の中に深遠なメッセージまで込められていたりし て、なかなか侮れない。前号と合わせて持っていれば、そのうちプレミアがつくかも(笑)。ちなみに、「20の銘板」では、自己存在の月全体が 「KIN108」と対応するのだが、これは芳美さんの銀河の署名でもあるのだ。
夕方は天真書法塾へ。今日が発表会用の作品提出期限だったので、ここ 数日は私達もかなり真剣に取り組んで来た。日ごろの稽古不足を補うのは、なかなか容易な事ではないが、それでも、今出来る事はやり尽くせたと思う。そんな 訳で、今日のクラスは書くより「観る」稽古だったが、皆さんの渾身の力作を先生と共に見させて頂くのは、何より勉強になった。優れた師の下で、素晴らしい 稽古仲間と共に学べる事に感謝。お祝いに、マークシティの「美登利寿司」へ行くと、いつもズラリと人が並んでいるベンチの所に一人も人がいない。閉店には まだのはずだが・・と店に入ると、さすがに店内は満席だったが、すぐ入れるとの事。人が並んでいない「美登利寿司」を見るのは始めてだったし、当然並ばず 入れたのも初めてだったが、腹ペコだった私達にとって、これ以上ツイてる事はない!並ぶのが苦手な私達でも、ここなら10分、20分腹ペコ状態で待つこと ができる位満足度の高い店なのだから、その喜びようはご想像頂けるだろう。朝から晩まで、なんとも充実した一日であった。
ふー。書の作品創りを終えてやっと一息。今回という今 回はやりましたよ。もうホントに全て出し切って書き抜いたぜ!という感じ。「今の私にとっては最高」と言い切れちゃうところまで書けたのが嬉しい(=作 品が最高、という意味ではありません)。今回は、出来映えよりも、無事に作品を完成させる事が出来た事に、無上の感謝と歓びを感じている。G12月2〜4日に 発表会があるので、お時間とご興味のあるかたは是非観に来てね。今年の夏『傅山に挑む』に招待作家として出品した作品も展示の予定です。(もちろん発表 会にはDも作品を出品します。この人の粘り強さは天下一品。もう我が夫ながらビックリです。私には絶対マネできない驚異の集中力で取り組んでました。)
そして秋晴れの今日、チベット人のドルマさんに来て頂いて、Dと2人でチベット語のレッスン。ドルマさんはホントに頭の回転が早く教え方も上手!日本語も堪能で私 たちよりも語彙が豊かなくらい。今日は私たちのリクエストで、チベット語でHeart Sutraのお経を読んで聞かせて頂く。いい音だな〜。我が家にあるチベット語(で書かれている為にネコに小判状態)のお経の数々を、これから少しずつ解 説してもらう予定。楽しみだ。
ところで、昨日芳美さんから「Escape over the Himalayas(チベットからヒマラヤを越えて亡命してくる子供達のドキュメンタリー映画)」のチケット代を預かった。チケット代はとっても可愛い 封筒に入れられていて、映画に対する芳美さんの丁寧で温かな気持ちが伝わって来た。珍しいデザインだなーと思いつつよく見ると、封筒はスウェーデン製。「スウェーデンにはこんな可愛い封筒があるのかー」と印象に 残っていたのだが、今日ドルマさんが帰られた後、何気無く「今夜の世界遺産の番組何処だろう?」と調べると、これがスウェーデンだった。そして私は、ドルマさん にチベット語レッスンのお礼をお渡しするのに、スウェーデン製のその封筒にお入れしたのだった。もうこうなったら、芳美さんとドルマさんを会わせなきゃ!と 思ったが、考えてみたらEscape over the Himalayasの上映会には2人ともお見えになる予定。なあんだ、もう会ったも同然ね。
ところで、「イカスじいさん(律動の月日記参照)」に遭遇できた日は文句無く私にとってツイてる日。一昨日、書が完成して一人で外に出たとき、高島屋で久々に彼を見かける事 が出来て浮かれていたのだが、ドルマさんは何と初めてのニコタマでイカスじいに遭遇!しかもイカスじいったら、まるでドルマさんに見せびらかすかの様に、羽織っ ていた皮のジャケットを目の前でひらりと脱ぐというパフォーマンスまでサービスしてくれた。(イカスじい会いたさにニコタマに遊びに来ても、なかなか会うことの出来ない友人達の多い中)これがどんなにツイて る事かの説明を懇々と試みたが、ドルマさんは「きゃー、あのおじいさんがーーー!」と笑い転げるだけ。・・・彼女にとっては、イカスじいも私たちもそん なには変わらないらしいのだった。
「縁」という日本語に一番ピッタリ来る英語は「シンクロニシティ=synchronicity」ではないかと思う。
仕事柄、私たちは本当に色々な方々とお会いする。今日こちらにいらした方は外苑前の「ベッカッチャ」つながり。元々あの小さなお店の事を知る人はそんなに いない。私たちのサイトにコッソリ書いてあるにはあるが、それをしっかり見つけられ、その縁を引き寄せていらしてくださった。半年程前には「おおもと ファームのマンゴー」が縁でお見えになった方もいらっしゃる。(好きなものが同じというのはそれだけでも嬉しいもの。超マニアな話題だからか、時間も忘れ ておおもとふぁーむのマンゴーの素晴らしさを讃え合ってしまった。)数 日前に初めてお見えになったシロガネーゼは、玉名のご出身とのこと。玉名と言えば半年程前に(蓮華院誕生寺奥の院に)ダライラマ法王の法話を聴く為に訪れ たが、もしや・・・と伺うと、同じ会場で共に法話を聴いていた事が判明。(東京での話ならまだしも熊本でのお話ですからね。すごいわ!)そして先々週末は大阪 でリーディング。今回は8名の方とお会いしたが、その中にお誕生日が一緒の方々が2組もいらした。8名中4名とは普通に考えればすごい確率かもしれ ないけど、私たちの毎日は実はこんなシンクロで一杯。驚くよりも感謝するとシンクロ率も楽しさも倍増するみたい。
かつての講演でダライラマ法王が「(修行の為に出家をしたお坊さんではない)普 通の人が日常生活の中で悟るにはどうしたら良いか?」との質問に対し、「すべての縁を活かしきる事です。」と一言で答えられていた。・・・うーん、さすが法王。そ う考えると、起って来る事柄も出会う人々 も、全ては例外無く自分を応援していくれている縁(として悟るために使う事が出来る)ということになってしまうではないか。
(★追記:ただし、「全ての縁を 活かしきる」とは、全てを盲目的に受け入れる事では無いと思う。それでは「活かす」事にはならない。それぞれの縁をどう扱うのか、使うのか使わないのか、それらを自分自身の責任で識別する 行為も「縁を活かす」為に不可欠な要素と言えるだろう。そして、その識別の結果として「使わない」と決めた場合も、それはその縁を「活かしきった」事になるのだと思う。)
全然関係無いけど、今夜はTさんから頂いたハヤトウリとオクラで久しぶりにカレーを作る。D ときたら「何か半年ぶりくらいに作ってもらう気がする」とか言ってソワソワしている。そんなに間が空いてる訳ないんだが、ま、それくらい待ち焦がれてたってことね。ごめんごめん。「袖摺り 合わすも他生の縁」とはいうけれど、Dのこれほどの「カレーLOVE」っぷり、一体どこから来ているのでしょうか??
今朝、起き抜けに「藤田理麻さんの伊勢丹での新作展、今日からだったよね!」と思い出し、スケジュールを調べようとネット検索したら、何故かダライラマ法王日本代表部事務所のページが出て来てしまった。(元々このサイトにはしっかりブックマークをつけてるけれど、訪れるのはちょっと久しぶり。)
のぞいてみると、サイトのトップには、理麻さんのチャリティーイベントと並んで、何と!『ダライ・ラマの般若心経』が劇場公開されているというインフォメーションが!!!きゃー、今まで何も知らないでいるなんて、バカバカ私!一体いつから始まっていたというのよ?
調べてみると、『ダライ・ラマの般若心経』の上映オープ ニングは10月17日。実はこの日、ある事に一区切りつけた私はドルマさんに連絡し、チベット語で Heart Sutraを教えてね、とお願いしたのだった。(前からお願いする約束してたんだけれど、なかなか時間がとれなかった。)・・・ってことは、その日から、渋谷でもニコタマでも般若心経イベントがスタートしていたのね。何て素敵なシンク ロなのでしょうか!・・・こういう事があると、更に真面目に学ぼうという気力が満ち満ちて、楽しさが増してくる。さ、映画観に行かなくちゃ!もちろん、大大ファンの理麻さんの作品にも会いに行きますよ!巨大な原画を見ると、初めてその魅力や豊かさがわかります(これほど、原画との印象の差がでかいアーティストも珍しいと思う)。
★1【劇場版・ダライラマの般若心経】
http://www.flyingjib.jp/lama/index.html
渋谷・アップリンクXにて上映
2005/10/17〜12/6 毎週月曜・火曜 21時
2005/10/22〜12/9 連日11時
★2【藤田理麻 新作絵画展〜METTA親愛〜】
http://www.isetan.co.jp/icm2/jsp/store/shinjyuku/item/living_art/art/index.jsp
伊勢丹新宿店アートギャラリー
2005/10/26〜11/01
★3【藤田理麻 チャリティー絵画展】
2005/11/11〜11/20
《1と3は会場至近!セットで行かれると良いですよ!》
★関連情報【チベットサポートグループKIKUブログ】
読み始めたのは幼稚園の頃だから私の漫画(劇画)歴は 結構長い。NYに住んでいた頃も、ロックフェラーセンターの紀伊國屋で日本の漫画をゲットしたりしていた。お薦めやお気に入りを挙げろ、と言われればすぐ にでもリストが書けるし、今生漫画から教わったことは数知れず。平和な時代に育った事を有り難く思う私だ。
最近はもっぱらダイジェストでD(ウチの漫画オーソリティー)の話を聴ければそれで満足、自分で読むことはめったに無いという生活だ。しかし!今日はDの強力なススメにより「絶望に効くクスリ ONE ON ONE」(週間ヤングサンデー)を読んでみたらこれがすごかった!ーーーYES!今週号はMUST!興味のある方は今すぐコンビニへGO!(ちなみに今回の登場人物はあのオノ・ヨーコさん!)日本の漫画って本当にEducationalだよね。
今週のコドンは「共時性」。量質共にシンクロ満載な日々を過ごしている。
今日は近所で友人のNちゃんとランチ。「聞いて聞いて〜!昨日電車の中でGさん達にバッタリ会ったんだよ!」と嬉しそうに話してくれた。そのGさんは、私 たちとは新 体道と書法の稽古仲間であり、Nちゃんとは湘南のご近所同士。明後日に鎌倉のパタゴニアさんで行われる「Escape over the Himalayas」の上映会にもご近所のよしみでお手伝いに駆けつけてくれる予定だ。「もう明後日か、楽しみだね!」なんてNちゃんと話していたら、何 と今夜、そのGさ んご本人が、新体道のMLに、昨日電車の中でNちゃんにバッタリ遭遇したシンクロっぷりなどを、彼のビビッドな言葉で書き 込んでいるではありませんか!(昼間のNちゃんの話と、まるでユニゾンで楽器が鳴り響いてるみたい!)更に、鎌倉で上映される映画の事、そして普段は気づ かないが、このような共時性を体験すると皆一体となって動いているのを実感する、だとしたらやはり回りの人達やチベット難民や皆の幸せを願おうよ、などの 心温まるメッセージが新体道の稽古仲間達に向かって発信されていた。
しかも驚くなかれGさんの新体道MLへの投稿のタイトルはズバリ共時性(今週のコドン)!
Gさん、13の月の暦なんて全然使っちゃーいないはずだが、吹き抜けてる人にはそんな事は全然関係無いってことね。バッチリ自然の波に乗っている人は、どうやったって(いや、やらなくったって)乗っているってことだわよ。さすが!
色々な関係の様々な友人がいて(例えば、チベット関 係、暦関係、新体道関係,etc)、手段が違えばそれらは混ざらない、というのは大昔の話。今はその境界が無くなっている、というか、真の友情を築くのに それらは全然関係無いね。結局のところ、人と人を束ねているのは愛の周波数だけなのだ。
ここ何日か風邪でグズグズ言っている。観念して「家でゆっくり」を決め込んだところに文庫本が届いた。「下妻物語〜ヤンキーちゃんとロリータちゃん〜」。本 の贈り主はNちゃん。世間の流行に疎い私にピッタリのお見舞い。乙女心を美しく描き出した名作であるという事と、彼女が断然ヒラヒラのロリータちゃん派 であるというメッセージが添えられていた。そして、果たして私はヤンキー派かロリータ派かとも問われていたけど・・・これってダブルバインド?どちらにし ても、いきなり答えるのは難しい質問ね。ベッドでゆっくり読みながら考えよう。
ところで、ニコタマの駅のホームにバーン!と凄い広告が2つ セットで並んでいるのをご存知でしょうか?!まるで東スポか!と見紛う様なコピーが階段を登り切ったところにデカデカと!これ、雑誌「レオン」と「ニキータ」 なんだけれど、実は私たちにウケ捲り。次は何?何?と密かに注目している。そう言えば、むかしイタリア人の友人が言っていた。イタリアではフリフリやポル カドット、ピンク色のお洋服はコムスメ達ものではなく、それらは「少なくとも」50歳を過ぎたマダム達にこそ許されている領域だそうな。そして彼の地では「ますます女性は華やか に」が期待され賞賛されるしい。そう、閉店などという言葉はイタリアンマダムの辞書には無いのだ!年を重ねるのが楽しくなるのは良い国だわ〜。・・・ってことは、下妻で言うところのロリータはイタリアンマダムで、ヤンキーはコムスメ?とか、 熱のせいで変テコな事を考え始めている・・・早く休まないと。ところで私は、イタリアのデザイナー達が世界で一番好き!生きる事が楽しくなる様な何かが 彼らのデザインの根底に流れているから。初めてアリタリアに乗った時も、航空会社には珍しい渋いオリーブグリーンの制服(特にロングコートとバッグ)のカッチョ良さに魅了され「アリタリアに就職する!」と一 瞬真剣に思ったほど。(あとで聞いたら制服は by GIORGIO ARMANIだった。どーりで。)
あー、爽快気功バン素晴らしいっ!もっと早く貼れば良かった。2〜3分前までのあの絶望感は一体何だったのかしら!!!
元々私の体のパーツで一番強 いのは目。それを良い事に思いきり使いまくっているが、特別なケアをしなくても、いつだって目は絶好調。視力も衰えず疲れ目とも無縁・・・だった。数ヶ月 前から時々眼鏡をかけ始めるまでは。今日は夕方に目の疲労がピークに達した。作業中の資料を横目で観ながら、今日はもう何もできないなー、終了しようか なー、とか往生際わるくブツブツ言っていたら、Dが気功バンを持って現れ、(自分と同じ様に)左右のコメカミと目頭の4カ所に貼ってくれた。すると、あん なに疲れていた目が、気功バンを貼られた瞬間いきなり気持ち良く復活するではありませんか!まるでマジックのようだわ〜。お陰でこの日記もパパッと書いて しまった。さっきまで、今日はもう閉店、とか諦めていたのに、気功バンで人生の時間を得した気持ち!しかもこれを顔回りに貼っていると、(あまりの 可笑しさに)笑い出さずにいられないところも楽し。(・・・すごい開き直り。もちろんこのまま外出しない方が良いと思います。念のため。)★爽快気功バン→http://addic.net/shouhin_kikou.htm
ここのところ、なんだかLに書き負けているので(?)、猿の創世記の締めに、ちょいシンクロ話を決めておこうと思う。KIN200に鎌倉のパタゴニアさんで行なわれた上映会は、 盛況のうちに終了し、多くの人に大切なメッセージが伝わったのを感じる事ができた。翌日、渋谷に「ダライ・ラマの般若心経」を観に行き、その足で今度はパ タゴニアの渋谷店(最初の上映会を開いて下さった所)に立ち寄ってみた。ここで頂いたパンフレットに、創業者の素晴らしい話が掲載されていたのだが、その 中には幹部を実際にパタゴニア(南米のエリア)へ連れて行ったエピソードも紹介されていた。翌朝、もう一度その記事をじっくり読み直してから、大阪出張 へ。JALの機内誌をパラパラめくると、何と「パタゴニア」(南米のエリア)が特集されていた!機内誌はわりと日付ピッタリに新しい号に変わっているよう なので、多分この記事はその日(G11/1)からお目にかかれる内容だったのではないかと思う。
実は、この機内誌とは、前号でもシンクロがあった(それ以前にも何度かあったと思う)。10月中旬のフライト時に、真っ先に目に入ってきた記事 は、ブータン特集だった。チベット仏教を国教とする(現状)唯一の国として、また国内全面禁煙や伝統文化保護に力を入れる等、ユニークな政策を次々と実行 している国として、注目を集めている事などが書かれていたが、私が最もインパクトを受けたのは、もの凄い崖っぷちに建つ(というかへばりついてる)寺院の 写真であった。説明によると、そこはブータン最高の聖地「タクツァン(=虎のねぐら)」という所で、かつてチベット密教の開祖パドマサンバヴァが、虎の背 に乗って初めてこの国(ブータンの人々は自国をドゥルック・ユル=雷龍の国と呼ぶとの事)に現れた伝説の場所らしい。で、何がシンクロだったかというと、 冒頭のKIN200の日に、ダラムサラから帰国したばかりの久保さんが、私達へのお土産として下さった本「The Spirit of Tibet 」に、先の「タクツァン」が登場していたのだ。久保さんによると、頼んでもいないのに本屋の人が「こんなのいかが」と持って来た時、パッと閃いて私達用に手 に入れて下さったとの事(感謝!)。あまりに見事な写真と内容に、我が家の宝になる事は即決定したが、簡単に整理がつかない程シンクロ率が高いので、この 本についてはまた機会を改めて書いてみたいと思う。
ところで、今日の「星」から明日の「月」に対応するエリアを、「惑星ホロン」のマップ(こよみ屋手帳P11 もしくはA3カレンダーの真ん中)で見ると、ちょうど南米「パタゴニア」の辺りになる!ということで、この日記を今日から明日にかけて読む人は、時空との シンクロ率が非常に高まった状態にあると見てよいだろう。もちろん、遅れて見た人も実はON‐TIMEなのだ。然るべき時に見るのが、 その人にとっての真のシンクロなのだから。
今日は、藤田理麻さんによる新作の絵本「ワンダーガーデン」出版記念チャリティイベント・パーティに、東急文化村まで足を運んだ。理麻さんの色彩豊かな原画を初めて見ることが出来た上、様々なゲストによる話やパフォーマンスも充実していて、素晴らしい集いだった。このイベントで得られる収益は、インド、ネパール、ブータンにあるチベット難民の学校に、この絵本を贈る為に使われるとの事。もともと、そういう事を意識して作られている絵本なので、日本語、英語、チベット語が併記されている(イベント後半に、これをタレントのYOUさん、桐島ローランドさん、法王事務所のギャルポさんが朗読してくれた)。
★理麻さんの色鮮やかな作品に敬意を表し、先日タイで誂えたシルクのお洋服で出席の私たち。
ダライラマ法王のお庭を舞台にしたこの物語は、法王が最も大切と考え、伝え続けている「思いやりの心」を、小さい子供達にもわかるように描いた優れた作品であるが、理麻さんによると、この物語が生まれるきっかけをつくったのは、何と、私達も良く知る法王事務所のルントックさんだとの事。かつてルントックさんが法王のボディーガードをしていた頃に、実際にあったエピソード(法王の動物に対する慈愛の心を象徴するようなこと)を理麻さんが耳にして、インスパイアされたのだとか。今日も、会うなりいつもの調子で冗談ばかり言っていたので、舞台で真面目に挨拶しているルントックさんは別人のように見えた。ゲストのお話は、それぞれ異なった切り口からの多面的なもので、どれも素晴らしかったが、特に良かったのは、コメンテーターとして活躍されている勝谷氏の実状報告だった。ご本人のサイトにも書かれているので、詳しくはそちらをご参照頂けたらと思うが、当日のお話の中から一部抜粋させて頂くと、以下のような感じになる。
◆ラサのポタラ宮殿(ダライラマ法王が1959まで住んでおられた所)の前は全て広場にされてしまって、そのど真ん中には五星旗が掲げられ、人民解放軍の兵士が常に見張っている◆チベットの人々にとって、聖なる場所である寺院などのすぐ側に、ペットボトルやゴミが山のように積み上げられている◆鉄道の開通に伴って漢民族が大量にチベットに移住してきて、チベット人達を始めとする少数民族は、社会的に極めて弱い立場へと追いやられている◆中国出張中にインターネットで、「ダライラマ法王日本代表部事務所」はじめ、ダライラマ関係のサイトを調べようと検索したら、一切出てこなかった◆中国から自分宛のメールを送ってみたが、帰国して確認してみたら届いていなかった(最近中国の知人からメールが来なくなった理由が分かった)。
チベット問題等に関心を持っている人にとっては既知の事も多いかもしれないが、現場を見てきた人の言葉には、さすがに迫力があった。特に急速に情報化されつつある中国に、本当のインターネットが存在しない、というのには改めて驚かされた(Google検索が国家レベルでコントロールされている事がニュースにはなっていたが)。都合の悪い情報は「はじめから無い」状態にしてしまうだけでなく、メールもまともに送れないようにする(要注意人物としてマークされたという事だろう)というのだからおそれ入る。ただ、私が常々不思議に思うのは、経済発展に伴う情報交流を加速させながら、同時にこういう隠蔽行為が成り立つと考えている人々が、まだ存在するという事だ。もっとも、自由度がより高いと考えられる現在の日本でも、ひょっとしたら、より巧みな方法でこういった制限が掛けられているのかもしれないが、ネットワーク化がこれだけ急速に進展する中で、ほころびを出さずにそれを実現し続けるのは困難だろう。
「13の月の暦」を使い続けていて、思わず受け取る恩恵の一つに、「物事を多角的に見るクセが自然に身に付く」というのがある。「一日」という単位を様々な流れの中で見る習慣は、より一般化したものの見方にも自然に適用されて、新聞やテレビで報道される内容を、そのまま無条件に受取るのではなく、「別な見方も存在する」という仮定のもとに見ることができるようになった。これは結構大切な事だと思う。「世論」とか「風潮」といった、操作されているかもしれない情報に踊らされずに、物事を判断できるからだ。そういう意味では、中国にも「13の月の暦」が伝わったら面白いかもしれない(もっとも13暦ユーザーの中にも、隠蔽や情報操作の好きな人がたまーにいるが)。
さて、夕食をどこで摂ろうかと思った時に、ふと浮かんだのは、先日「ダライラマの般若心経」を観たミニシアターの所にある「tabera」というレストランだった。ちょうど、期間限定のチベット・フード「シャム・デー(マトンカレー)」があったので、それを頂く事にしたのだが、その時、Lの携帯にチベタンのDさん(私達のチベット語の先生)から電話が入り「今度のトゥクパ(チベットのうどん)作りでは、スープにマトンを使おうか?」という相談があった。ささやかながら面白いシンクロである。私達は、思いやりに満ちた仲間や素敵な友人達に恵まれている事をいつも感じているが、こういった人の輪こそが、私達にとっての「ワンダーガーデン」と言えるかもしれない。